水の王子、人間界へ！？

初めまして、ふたり。 ページ3

午後2時。「うん、今日もいい天気。」にっこり、Aは呟く。勉強机の上には温かいココアと皿の上の山盛りポテトチップス。あとマンガ。今日は特に用事もないし、どう過ごそっかな。ぼんやりAがマンガに目を向けながら思ったその時。

シュパァーンっ！

「なに！あれっ！？」
突如Aの後ろの床から七色の光の柱が立った。とりあえず振り向いてみると、
「えぇっま、魔法陣！？いやいやそんな訳…」がたがた、床が小刻みに揺れる。
「嫌な予感が……！」

ドオォーンッ！！

「きゃあっ！！」
突如魔法陣から出てきた衝撃波はカップを倒しココアは溢れポテチと漫画を宙に舞わせる。
溢れ出る、青いオーラ。そして……。

「あ、あれ……ここは…………。」
翠の目に青い服。青い長髪を頭の上の方で結わえている。青いシャツに黒いズボンと部屋の中だというのに黒い靴……。
「「あ、あなたは、一体……？」

これが、Aとフロウの、出会い。

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西 - この方角に福があるはずです

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