初デート ページ19
｢デートか……どうしよ、すごい緊張してきた……｣
占い師
｢お待たせ、それじゃあ行こうか｣
いつもの目隠しが外されているので綺麗な水色の瞳がよく見える。 彼と目が合うのは初めてなので恥ずかしくなり顔を背けてしまう。
｢ふふ、どうかしたかい？ あ！ 私としたことが忘れていたよ。 ……お手をどうぞレディ｣
誰に教えてもらったのか、普段の彼なら絶対に言わないような歯の浮く台詞とこちらに差し出された手に顔が真っ赤になる。 まだ始まったばかりなのに、終わる頃にはどうなってしまうのだろう。
納棺師
｢……お邪魔します。 あ、これ、よかったら｣
人が苦手な彼のために今日は私の部屋でお話しすることになっている。 渡されたバスケットから香る甘い匂いに、彼と二人で食べたクッキーを思い出す。 あのとき飲んだ紅茶のように上手に淹れることができるかわからないけど頑張ろう。
｢Aさんの部屋にいるなんて夢みたいです……｣
一人言のように呟く彼に私だってこんな風に部屋で話せるなんて夢みたいだと伝える。
傭兵
｢それじゃあ行くか。 ……まあ、月の河公園だけどな｣
ん、と差し出された手を握り歩きだす。 今日は眼鏡をかけているがお洒落だろうか、私服がこんなに格好いいなんて。
何から乗ろうか相談しながら歩いていると繋いでいる方の手を器用に動かし指を絡めてくる。 いわゆる恋人繋ぎに顔を赤くしていると同じく耳を染めた彼が幸せそうに笑う。
｢Aと二人で遊べるのが嬉しくてつい……｣
ゲームの時とは違う幼い表情に鼓動が高鳴るのがわかる。 彼に聞こえていないだろうか。
探鉱者
｢……本当にここでいいの？｣
デートの行き先に石窟はやはり可笑しいだろうか。 正直彼と一緒ならどこでもいいので今から変えてこようかと提案するが大丈夫だと断られる。
箱に入った鉱石を一つずつ説明してくれる彼はいつもよりずっと楽しそうで本当に鉱石が好きなんだとわかる。
｢……ねえ、本当に楽しい？ 今からでも月の河公園に変えようか？｣
不安そうにこちらを見ている彼に楽しそうに話しているところを見るのが好きだと伝えよう。
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猫の台座(プロフ) - らりるさん» お久しぶりです！ 何度もコメントありがとうございます。 やっと告白まで持ってこれたので頑張って更新させていただきます！ 何度も見返したくなるようなものが書きたかったのですっっごく嬉しいです！ これかもよろしくお願いします！ (2020年3月9日 1時) (
レス) id: 829623758c (このIDを非表示/違反報告)
らりる - 猫の台座さん、お久しぶりです！度々コメント失礼致します。一段落おめでとうございます…！これからも続くとのことで、これからも更新楽しみにしております…！猫の台座さんのお話やっぱり素敵で何度も見返してしまいます…！これからも応援しております…！ (2020年3月9日 0時) (レス) id: 59009ab612 (このIDを非表示/違反報告)
猫の台座(プロフ) - らりるさん» 全然気にしてないですよ！！ 私も名前変えてるしややこしいですよね…… コメントは誰から何個来ようと嬉しいものなので！ 本当にありがとうございます！ (2020年2月26日 23時) (レス) id: 829623758c (このIDを非表示/違反報告)
らりる - 猫の台座さん、お返事ありがとうございます…！前回のコメントで敬称が抜けており大変失礼致しました。不快な思いをなされてしまっていたら申し訳ございません。今回更新されていたお話もとても素敵でした…！何度もコメントしてしまい申し訳ございません。 (2020年2月26日 21時) (レス) id: 59009ab612 (このIDを非表示/違反報告)
猫の台座(プロフ) - らりるさんはじめまして！ 感想ありがとうございます。 これからも喜んでもらえるような小説を書くよう頑張ります！ 本当にありがとうございます。 (2020年2月26日 8時) (レス) id: 829623758c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫の台座 | 作成日時：2020年1月31日 1時
