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こわいはなし ニットキャップちゃん編 ページ4

じゃあ最後はアタシねー。

これはアタシがまだヒト化してなかった頃の話なんだけどねー、お母さんとケンカしちゃったことがあるんだよー。なんでケンカしたとかは覚えてないけど、互いにすっごく怒ってたのだけは覚えてるよー。それで勢いで家出しちゃったー。

その時はもう冬だったから日が暮れるのが早くて、もう真っ暗だったよねー。寒いし暗いし、けど意地でも帰りたくなかったから、近所の公園に体育座りしてた。
しばらくはそれで良かったんだけど、数十分くらいしたらお父さんとお母さんのアタシを呼ぶ声が聞こえてさ、見つかりたくない!って思ったから必死で適当な道に走ったのー。
途中で雨が降り出して焦ってたら、ちっちゃい神社が見つかってねー。そのままちょうど屋根だけのところがあったから、そこで雨宿りさせてもらうことにしたんだー。

その時本当に怖くって寒くて、ちょっと泣きそうだったんだよー、体中びちょ濡れだったし。
帰ろうにも道が分からないしで、困ってたらこっちの方向に向かって光が差してきたの。今思うとあれは懐中電灯かなー。もしかして誰かがアタシを攫いに来たんじゃないかー!?ってその時はなんでか思って近くの茂みに隠れてたんだー。
茂みから見るに、別にアタシを攫いに来たりとかじゃなくってそのイカたちは肝試ししてたみたい。当時のアタシよりちょっと年上のボーイが四人くらいだったかなー。

でもどっちにしろバレたらまずい!って思っててしばらくその子たちに見つからないように隠れてたんだー。
だいたいで10分くらいした後、そのボーイたちは帰ってくれたから一安心して茂みを出ようとした時に、なにか落ちてることに気がついたの。雨もまだ降ってるから濡れちゃうなあって思って拾ったのがペンダントでね、すごく綺麗だったからしばらく見つめてたのー、そしたらまた急に光が差してきてねー。

びっくりして咄嗟に手で顔を覆ったんだけど、次にあがった「うわーーっ!!」っていう悲鳴とバタバタした音でさっきの肝試しに来たボーイって分かったんだ。じゃあこれはその子達の落とし物かなって渡そうと思ってたんだけど、手を下げた時に見えたのは懐中電灯だけしかなくってさー。

その時はビックリして、どうしたら良いのか分からなくってひたすら戸惑ってたよ。名前も知らない相手だしさ。
ちなみにその後家には無事帰れたよ。ペンダント握ったまま帰ったから、実は今でもそのペンダント持ってるんだ。

ニットキャップちゃんのゲソきり事情→←こわいはなし ヘッドホンちゃん編



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碧空(プロフ) - karinさん» ありがとうございます〜!ちゃんと怖く書けたのか、不安になってたのでそう言ってもらえて何よりです〜!! (9月27日 23時) (レス) id: 07cec9835b (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - うおー!ブルーチームの怖い話ゾクゾクしました(-_-;) でも、見るのに夢中になりました✨ (9月25日 16時) (レス) @page5 id: 8ee93b7195 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧空 | 作成日時:2023年6月1日 23時

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