第18話◆ ページ19
昼休みは長いようで、短いらしい。
1人でいる時には、長く感じられた40分が、今日は4分の1くらいに感じられた。
結局、いろんな思いが邪魔をして、アップルパイさんに声をかけることはできなかった。
教室から聞こえてくる笑い声が、アップルパイさんを囲んでいる。
周りにいるのは……誰だろうか。
「リエーフ! お前は……!」
背の高い銀髪の子と、男子にしては小柄な先輩らしき人が教室から出てくる。
怒っているように見せかけてはいるものの、先輩の目は笑っていた。
この人達は、アップルパイさんの周りにいた人達だ。
こんな人が周りにいてくれたなら、どんなに良かっただろうか。
いつも通り、いつも通りのはずなのに、私の足は固まったまま、その場から動こうとしなかった。
同じクラスの福永くんが、扉から出てくる。
アップルパイさんには、友達がいるんだ。
いつも一緒にいる、仲のいいクラスメイトの顔は、なぜか出て来なかった。
「そっか、そうだよね……」
いつもは、もっと割り切ることができるのに。
今に始まったことじゃないと分かっているのに。
唇から漏れ出た声は、自分のものとは思えないほど弱々しかった。
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青砥ルラ - 4.16 (2020年4月19日 14時) (レス) id: 3630771c88 (このIDを非表示/違反報告)
あべかわもち(プロフ) - 名無しですがなにか?さん» はい、そうなってます! (2018年4月16日 6時) (レス) id: 9f7db0fc1d (このIDを非表示/違反報告)
名無しですがなにか? - 白い四角が、青砥ルラさんですよね? (2018年3月23日 16時) (レス) id: 3b500904fe (このIDを非表示/違反報告)
青砥ルラ(プロフ) - なーさん» はい!ゼヒともお願いしたいです! (2018年3月23日 11時) (レス) id: 4eb8e6777a (このIDを非表示/違反報告)
なー(プロフ) - 青砥ルラさん» ありがとうございます…!また機会があったらお描きさせてください! (2018年3月23日 11時) (レス) id: 70117f1d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あべかわもち あおと x他1人 | 作成日時:2018年3月20日 18時