第15話 ページ17
You side
外に出て、僕はいつものあの橋に向かった。いつもは人が結構居るのだが、今日は空っぽだった。
僕は、ふと美彩のことを頭に浮かべた。
彼女は､10年前の今日に自穀してしまったのだ。
美彩は中2の時からいじめを受けていたから､僕はそれを止めるためにいじめてた奴らに仕返しをした。
すると､奴らのターゲットは僕に変わった。それを知った美彩が､擦り付けてしまった罪悪感といじめのストレスから自穀に走ってしまった。
美彩は､とても優しい人だった。優しさが故に、こんな結末になってしまった。
僕は、あの時どうすれば良かったのか今でも考えてるが、まだ答えに辿り着けていない｡所詮僕は無力な人間なんだと痛感している。
『…はぁ』
｢あれ〜､そんなため息ついちゃってどしたの？｣
聞き覚えのある声。僕ははっと横をみた。
｢久しぶりだね､A｣
『え、美彩…？美彩なの？』
信じられなかった。姿も声も美彩だけど、幻覚なんじゃないかと自分を疑った。
mi｢美彩だよ？てかAこっち側来るの早くないかい？w｣
そう言って笑う彼女｡僕は耐えきれずに涙を零した。
『…っっ！！！美彩！！！』
mi｢…ごめんね、Aに苦しい思いさせて｣
『僕こそ、美彩のこと助けられなくってごめん…』
僕は、美彩に抱き着いた。体温は感じられなかったが、なんだか暖かく感じた｡
その後は､美彩とベンチに座りながらしばらく話した。
『…でさー、最近僕が居座らして貰ってる家の住人がほんとに面白くてねw…』
mi｢…wwwそれは笑うなぁ〜w｣
『…そういえば僕､飛び出してきたんだった』
mi｢え、何その衝撃的な事実。何があったの？｣
そして美彩に事の経緯を話した。
mi｢若干の罪悪感あるんだが私｣
『いや別に美彩は何もしてないよ。僕が勝手に引きずってるだけ』
mi｢…ごめんね｣
『謝らないでよ、美彩は悪くないじゃん』
そこから少し沈黙が続く｡気まずくなり僕は口を開いた。
『てかまじでどーしよう帰る家がねぇわ』
mi｢うーん…｣
『怒ってるよね…流石にのこのこと戻るわけにもいかんしなぁ』
気が付くと、1つの人影がこちらをじっと見ていた｡
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らっぴょこ(プロフ) - 分かります…本人様方が決めたことだから応援したい気持ちもあるんですけどやっぱり気持ちが追いつかないっていうかなんというか……作者様も無理はしないで下さいね！応援してます (2022年6月26日 22時) (
レス) @page18 id: d6878be433 (このIDを非表示/違反報告)
りべら(プロフ) - めちゃおもろいじゃないっすか…w この作品すごい好きです (2022年3月19日 11時) (レス) @page11 id: a02abf5dd5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ストーリー性めっちゃ好きです！無理せずに更新頑張ってください！💪 (2022年3月2日 1時) (レス) @page9 id: c736d56ed6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青りんご | 作成日時：2022年2月13日 18時
