学年1の涼くん！！

#33 ページ33

涼くん読んだかな。



返事考えてるのかな。



当たり前だけど、先生の声なんて聞いてない。



とんとん



いつもと同じように叩かれた肩。



返事が返ってきた。




『いいよ！俺もAに話したいことがあるし(笑)』




話したいこと……




何だろう？



疑問が浮かぶけど、オッケーしてくれた。




『ありがとう！もうすぐ授業も終わるね』



いつも涼くんがイラストを描いてくれてるから、私も下手くそながら子犬の絵を端に描いた。




涼くんが犬っぽいっていう理由で。




紙を回し、やっと先生の話を真面目に聞く。




涼｢ふっ…(笑)｣



涼くんが笑ったみたいで、後ろで声が聞こえた。



イラスト下手くそだったかな……？！



我ながら頑張ったんだけど、やっぱ画力無かった？！



なんて思って私もにやけてしまう。



先生｢今日は……ここまでだな！わかんなかったとこは復習するよーに！｣




キーンコーンカーンコーン



ちょうど良く授業が終わったらしくて、チャイムがなる。




………なんて言おう。



チャイムがなったのはいいことだけど、どこで食べよ！とか考えて無かった。



考え不足だったあああああ



なんて考えていると、いつも通りの声が聞こえる。



真｢りょおくん〜！今日はふたりでたべよお！｣




いつもは集団でくる女子軍団。




気を使ったのかなんだか知らないけど、今日は真弥ひとりだった。

#34→←#32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す