学年1の涼くん！！

#37 ページ37

え………？



どういう意味なのかわからないけど、そんなのはすぐにわかった。





涼｢うん、知ってるよ。瑞稀がいるからダメだよね｣





私をまっすぐ見てた目がそらされる。






涼くんは何を思ったんだろう？





｢待って、｣





涼｢え？｣





やっぱりちゃんと自分で言おう。




私が伝えなきゃいけないことはたくさんある。





｢私、付き合ってないよ。瑞稀は……相談にのっててもらったの！｣




そらされてた視線が、今度は私をまっすぐ見る。




｢だから、ホントはずっと……ずっと涼くんだけなの！ブスだし、真弥みたいに可愛くなんてないけど、諦められないの！涼くんと真弥がキスしてるとこも見たけど、諦められなくて。今もずっと……｣



言ってる途中で自分が何を言ってるのかわかんなくなったけど、話し始めたら止まらなくて。



でもちゃんと聞いてくれてるのは見えてて。





涼｢待って、俺も真弥と付き合ってないよ｣




涼くんの言葉で私はやっと話すのが止まる。




｢………え？｣





聞き間違い？





聞こえてはいたけど、信じられなくて自分の耳を疑う。





真弥とは付き合ってない……？





なわけ、ちゅーしてたじゃん。




涼｢真弥は瑞稀のことが好きなんだよ。だから俺じゃない。瑞稀に話しかけられないから、彼氏のフリをしてって、頼まれてた。｣




え、じゃあ………

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