80《トラゾーの過去２》 ページ32
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それから俺はイナリさんと一緒に毎日ジンジャでおばあちゃんの仕事を手伝った。
彼女はとてもワノ国について詳しく、面白い話ばかりしてくれた。
その話を聞いておばあちゃんも楽しそうに話してくれた。
だが、俺が一番気になっているのは彼女の顔につけているお面だ。
仕事中も食事中もどんな時でも彼女はその狐のお面を外さなかった。
まあほかにも気になるところがいろいろあるけど…
そう思っていた。が彼女に会ってから３週間ぐらいしたころ
「トラゾー殿、私引っ越さないといけなくなりました。」
とイナリさんは俺に言ってきた。
どうやら、親の仕事の関係らしいが…
嘘っぽい口調のように思えた。
「明日の“満月”の夜、このお面で隠していた私の素顔を見せてあげます。本来なら見せてはいけないと親に言われているのですがトラゾー殿は絶対に大丈夫だと信じているので…」
そういって彼女はこの場を去った。
＝満月の日の夜＝
「では、お面を外しますね」
そういうとイナリさんはお面を外した。
少し感情が高まっているのか、乱暴気味にお面を地面に投げ捨てた。
そこには、普通の人間の姿ではなく、動物に模した顔…そう半獣人だった。
一回おばあちゃんから聞いたことがある…たぶんだけどミンク族
尻尾もできてリアルの狐の姿になっていた。
でも、確かミンク族って満月の夜に“月の獅子(スーロン)”っていうのになるんじゃないっけ？
とさっきまで黙り込んでいたせいか
「…やっぱり、変ですよね。」
『全然。だって、俺はカッコいいと思うよ！』
「えっ…」
『確かにふつうじゃないよ、イナリさんは。でもね、この世界はいろんな人がいるんだよ。例えば、海賊だっているし、巨人族、手長族もいるし…ほら、この世界って不思議な人ばっかり…まあ、俺もそうだしねｗ』
「え、トラゾー殿は普通の人間ではないですか？」
『全然、だって俺の父親は…』
「ミンク族らしいんだ！」
『全然、だって俺の父親は…イナリさんと同じ“ミンク族”なんだよ』
「そ、そうなのですか？！」
『うん。まあ遺伝されなかったけどねｗでも、本能は少しあるみたいで…少し月がね、怖いけど』
「そうだったんですね。」
『うん、だからイナリさんはありのままの自分でいいと思うよ。ほら、お面をつけて』
俺はイナリさんが地面に投げ捨てたお面の土をはらい、彼女に渡した。
お面を外した姿はかわいかったが、やっぱりお面をつけている方がイナリさんらしいや。
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runva - 更新ファイトです！ 文章めっちゃ読みやすかったです。 (2021年10月31日 23時) (
レス) @page35 id: 409c60bc95 (このIDを非表示/違反報告)
あめ@ぺ(プロフ) - 文月零さん» ご指摘ありがとうございます。頑張ります!!(*^-^) (2019年5月10日 23時) (レス) id: 3b53a2535f (このIDを非表示/違反報告)
文月零(プロフ) - ぺんちゃんがダーぺいに…あと、パーティーがパティになってますよ！更新頑張ってください！ (2019年5月9日 23時) (レス) id: 46da8e3aa1 (このIDを非表示/違反報告)
あめ@ぺ(プロフ) - うらみんさん» うらみんさんありがとうございます！今すぐ直します！ (2019年4月15日 18時) (レス) id: 3b53a2535f (このIDを非表示/違反報告)
うらみん - あと、72の下5番が すると、弟が俺の上に乗っかっ になってて、た が消えてますー！ (2019年4月5日 23時) (レス) id: eced07de45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ@ぺ | 作成日時：2018年12月5日 23時
