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目が覚めました。おめざです。
今日も無事朝が来たみたいです。おはよう世界。
どうしようもなく目がぱっちり開いてしまって、眠れなかった昨日の夜。いつの間にか寝ていたらしいけど案の定目の下にはクマさんが降臨していた。
ってか廉が来てからずっっといるんですけどね!!
「おはよ」
『…お、おはよう』
な、なんでこんな平然としてる訳…
ドアを開けた先に、私以外の人が居るのはもう慣れた。けど、流石に昨日の今日じゃかなり驚く。今もヒッ!!!って心で叫んだくらいにはびっくりした。
え、もしかして今びっくりしたのは私だけ?
…アレ?昨日のってもしや……幻??
「あ、そういやわりぃ、言ってなかったんやけど今日俺朝練だからチャリ借りてくわ!あ!お弁当卵焼き甘めの作っといたからそれ食ってけよな!」
『えうそ!お弁当も出来てんの?!ありがとう!いってらっしゃーい。私バスで行くからまた後でね〜』
立ちすくんだままの私をもう制服姿の廉がバタバタと通り過ぎて行くのをボーッと見る。
なーんか今ポッカリ穴が空いた気がしてるのは
これも私の気のせいですか?
ポケットの携帯が震えだして気付く。
あ、いけない!時間時間。このままじゃ絶対バス乗るの間に合わなくなるわ。それはあかん。
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『気まずいのは私だけなのかなぁ…?』
今日って、もしかして厄日なのかな。
アイロン前髪に使って火傷はするわ、弁当は机からおっことすわ、コンタクトレンズは床に落ちてその挙句入んないわ、観たかったテレビは撮り逃すわ。
仕舞いに、隣にコイツはいるわ……
「なぁA、お前こんなんが好きなん?」
『もーう、うるさいなぁ!かっこいいじゃん!』
「えー、そう?俺の方がかっこええで?100倍」
『確かに!って違うわ!たっっしかに紫耀の顔はかっこいいけど!このアイドルもかっこいいから!!』
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まさか、まさかのまさかすぎた。
ピンポン、と軽快なリズムに乗せてバスの中に入ってくる大量の人を見て席座れてよかったぁ、と安堵して
外の街路樹を見詰めていると、不意に。
「隣、いいですか?」
なんだかよく聞いたことのある特徴的な声。
『…はい』
「おはよ、」
少し気まずそうな顔をする紫耀。
といっても、気まずかったのは最初だけだけど。
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しおり(プロフ) - リメイク、ではなさげですね、再掲載ですかね?また読めるの嬉しいです! (2021年4月12日 23時) (レス) id: 54ab854a1d (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 楽しみにしてます。 (2021年4月11日 7時) (レス) id: 24654051a6 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - しろ.さん» わー(号泣)初めてちゃんとしたコメントの方が…ありがとうございます!頑張ります!(バスのシーン頑張ったから物凄く嬉しいです) (2019年1月12日 17時) (レス) id: d826207ec4 (このIDを非表示/違反報告)
しろ. - お話とっても面白かったですー…!主人公ちゃんと廉くんのやり取りに笑ったりきゅんきゅんしたり…。平野くんのバスのシーンはうるっときちゃいました…幸せになって欲しかったです(泣) これからもお話楽しみにしています! (2019年1月11日 0時) (レス) id: 02ab738ad1 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - ciels0604さん» わわわ!ほんとだ!ありがとうございます!どーにかしますね・・・(笑) (2018年9月9日 23時) (レス) id: d826207ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏 | 作成日時:2017年3月28日 9時