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いきなりの質問にポカンとする私。
を、置いといて話し始める紫耀以外の4人。
「岸くん！それ、今聞く事じゃないでしょ」
岸くんってほんとバカとなぜかプリプリしている玄樹くんが止めに入ってくれたからまだ良いものの。隣で吹き出した神宮寺くんに、お腹を抱えて爆笑しだした永瀬。
岸先輩は余程の鈍感なのか、ただのバカなのか猿なのかもう分からないけどとにかく顔をただ赤くして｢え、俺なんか変なこと言った？｣って騒いでる。
いや、思いっきり言いましたよ。変なこと。
「……Aは好きな人、居らんの？」
『…え、？』
そこまで黙っていた紫耀を見れば、目が合った。
今まで見たことの無い真剣な顔にトクンと少し胸が音を立てる。頭が理解するのを拒否するみたいに、私の頭はシューッとショートした気がした。
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好きな人居るの、さっき俺がそう聞いてから。
Aはんー…と悩み出した。
頭を抱えて悩む姿も上を向いてえ〜？と困る姿も
全部が全部可愛すぎてこっちが困る。
でも、流石に悩む時間が長すぎない？
……自分で聞いたけど、居たらどうしよう。
そんな不安だけが頭をよぎる。
あぁ、俺まで頭を抱えそうや。
『…居ないかな！』
いやなに、今のその間は！！
俺の不安をよそに、俺の好きな人は俺を不思議そうに見詰めている。 あぁ、そんな顔しないで。
不安そうに眉を寄せる彼女に触れようとして、ハッとする。ここに居るのは2人だけじゃないってことに今気付いた。
視界の端で、少し不満そうな廉が見えた。
『紫耀はー？居るの？』
「………………俺は」
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んー………悩むな。好きな人って、なんだろう。
恋に、いい思い出なんてない。
でも好き、が分からないからまぁ。
『…居ないかな！』
試しに仕返し。
『紫耀はー？居るの？』
周りの皆が真剣にこっちを見てるのが
視界の端から見えて少しおかしくて笑ってしまう。
はぁー、早くこの話題終わってくれないかな。
「俺は……居るよ。好きな人」
『…そうなんだ、知らなかった』
辺りに急に流れ出す気まずい空気。
思いがけない一言に、フル回転する頭。
紫耀、好きな人いたんだ。
知らなかった。
…少しだけ。
少しだけ胸がチクッとしたのはきっと
私の気のせいだ。
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しおり(プロフ) - リメイク、ではなさげですね、再掲載ですかね？また読めるの嬉しいです！ (2021年4月12日 23時) (
レス) id: 54ab854a1d (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 楽しみにしてます。 (2021年4月11日 7時) (レス) id: 24654051a6 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - しろ.さん» わー（号泣）初めてちゃんとしたコメントの方が…ありがとうございます！頑張ります！（バスのシーン頑張ったから物凄く嬉しいです） (2019年1月12日 17時) (レス) id: d826207ec4 (このIDを非表示/違反報告)
しろ. - お話とっても面白かったですー…!主人公ちゃんと廉くんのやり取りに笑ったりきゅんきゅんしたり…。平野くんのバスのシーンはうるっときちゃいました…幸せになって欲しかったです(泣) これからもお話楽しみにしています! (2019年1月11日 0時) (レス) id: 02ab738ad1 (このIDを非表示/違反報告)
夏(なの)(プロフ) - ciels0604さん» わわわ！ほんとだ！ありがとうございます！どーにかしますね・・・（笑） (2018年9月9日 23時) (レス) id: d826207ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2017年3月28日 9時
