彼の方言は分かりやすい？②【ヒロアカ】 (ページ15)

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60話じゃ！ページ15

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氷でずっと攻め続ける焦凍。その氷を指一本を犠牲にして打ち消す緑谷。

そりゃぁ、あまりにも一方的すぎる展開じゃったんじゃ。

守り続けるばっかしで緑谷の指はもう全滅。全てが紫色に腫れ、ひしゃげとる。
しかも、左は腕ごとじゃ。攻撃するたぁ到底思えんような状況じゃったんじゃ。

｢轟、緑谷のパワーに怯むことなく近接へ！！｣

多分...いや、絶対に緑谷は今回の戦いで焦凍に負ける。指は全滅、左腕は使えなぃんじゃ。そがぁな状況で勝てる方がすごいんなんじゃ。

｢みんな...本気でやってる｣

『緑谷...？』

ステージから不意に聞こえたなぁ緑谷の声。腫れてひしゃげた指を無理やり握りしめて、焦凍と真っ正面から向かゆおぉとる。

｢勝って...目標に近づくために...っ、1番になる為に！！｣

真っ直ぐ。真っ直ぐ。ただひたすらに真っ直ぐと。

｢半分の力で勝つ！？まだ僕は君に、傷一つつけられちゃいないぞ！！｣

『あんなぁ...ようできるな...！』

焦凍の過去を知っとるんは3人。直接話された緑谷と、盗み聞きした勝己とわしだけじゃ。

緑谷は、そのことを言ぅとる。焦凍の過去を知っとるけぇこそ、同情するでも、肯定するでもなく。

｢全力でかかってこい！！｣

＿＿＿＿向かゆおぉて、ぶつかり合おうとしとる。

｢モロだぁー！！生々しいの入ったぁ！！｣

めげて(壊れて)使い物にならん指をつこぉて、弾いて、自らを激痛の中に飛び込ませて。

『...ははっ』

もう笑うしかありゃぁせんじゃんかよ。

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