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『記録譚』 ページ2
えっと……こうやって日記を付けるのは初めてだから、何書けばいいのかな…？
そうか、まずは自己紹介だね。
この日記を読んでいる名も知らぬ誰か様へ、私の名前は
年齢は16歳の学生です。
この日記を読んでいる頃、私はどうしているかわかりません。生きているのか死んでいるのか。
「え、もしかしてこれ遺言？」と冷や汗かいてるかな？違うよ。これ遺言じゃないから安心してね！！
なんて言えばいいかな……うーん……こういう時に言葉が上手な人はなんていうのかなぁ…
パラパラと女の子らしい字で書き綴られた日記をめくる。埃被った部屋の中で、写真立てに飾られた星空の写真が窓から差し込む光により美しい瞬間を見せている。
____パラリ
ごめんね、こうやって文字に書くの苦手だから簡単にまとめるね。
どうか、この日記を読んでいる貴方にお願いがあります。
この日記は、私、海原 渚。そして魔法少女、リゲルの成長記録譚のようなものです。
この日記を読んで、どうか覚えていて欲しい
貴方の記憶の隅、ほんの少しの隅に置かせて欲しい。
.
.
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.
私がこの世界に居たという証を
窓から初夏の風が吹く。
それでは紡ぎ始めよう、一人の魔法少女の
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作者名：夜月 | 作成日時：2017年9月11日 22時
