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玖【弟視点】 ページ10

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「なんで沢江さんは、シロだと思うんだ?」




「だって、沢江さん。顔にガーゼ貼ってたでしょ?」




「そうだな…」




集められた時、如何にも『ちょっとやらかした人です』と言えそうな大きさのガーゼを顔にしていた沢江さん。確かにそんな人が手洗い場に行こうものなら誰かに覚えられてそうだな。




「あーー、ねーちゃんいたら解決出来そうだけど……頼るのも癪に触る」



「負けず嫌いだよね伊月お兄ちゃん…」



「うっさい」



呆れた顔で乱がいう。いや、あの姉の事だから…




メモを見ながら考え込んでいると、テーブルの下からひょっこりと顔が現れた。




「ぎゃ!」



「伊月お兄さん、なにか分かった?」




現れたのはコナン君だった。神出鬼没だなオマエ…




「い、いやー、むずかしくってなー」



「て言ってるわりには結構書いてるけどメモに」




「…お前、ほんと目敏いな」




にまーと笑うコナン君。遠くからぞろぞろと少年探偵団もやってくる。




「お兄さんも調査してるのー?」



「少年探偵団の新たなライバルですかね!!」



「ライバルはちょっと…」




わーわーと事件について話し合う少年探偵団。

殺人事件あったっていうのに元気だな




「で、少年探偵団はどう思うの?」





「やはりあの浅田さんが怪しいかと…」



「やっぱり?僕もそう思うんだー!」




乱も楽しそうに話しに加わってるし…
まぁ、短刀以外でおんなじくらいの子と喋る機会はないからな。




「でも、犯人ってだれなんだろうねー」



「誰も気付かないで犯行……前にみた仮面ヤイバーの敵みたいだな!!」



元太君の言葉が気にかかった。




「仮面ヤイバーの敵?」




「あ、伊月お兄さんも気になりますか?前の仮面ヤイバーの敵が透明人間だったんですよ!!」



「そ、ソウナノカー」




「でも、透明人間ってどうやって倒したんですか?」




「五虎退君いいこと聞いてくれましたね!!仮面ヤイバーは目印をつけたんですよ!!」



「「目印?」」



「はい!大きなヤイバーマークをつけたんです!!」




「「「!!」」」




マークという言葉をに俺と一期兄さん、そしてコナン君が閃いたように目を見開いた。




そうか、そういう事か…!!だが、まだ証拠が足りない。……そう言えば、アレはまだ残ってるのか…?




ガタン!!と椅子から立ち上がり、証拠を求め、3人同時に走り出した。

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作者名:千夜一夜月 | 作成日時:2017年5月16日 19時

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