雅な声に誘われて

〜第04歩〜 ページ5

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前回のあらすじ

『雅くんは伝承を知ってた』

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「僕知ってますよ？神寄村に住んでいましたから。僕が神に見初められた時、僕の家柄の『犬養』という名を使って『犬飼村』に改名されたらしいのですが…その時にはすでにありましたよ。」

「犬…養…？」

「はい。僕は養子でしたが義父様は犬養という名をお持ちでした。」

「雅くん…最後に覚えている自分の年齢は？」

「…そうですね…18歳だったかと」

神に見初められる…それに18歳だった。

挙げ句の果てには下手をするとご先祖かもしれない。

(雅くんは…どうしてこの世界に留まる事ができたんだろう…。)

すると、雅くんはクスリと笑った。

どうしたのだろうと、何が可笑しかったのだろうと思っていると…

「思い出したんですよ。宮姫って名前…僕の妹の名前なんですよ。」

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