雅な声に誘われて

〜第15歩〜 ページ17

「え？」

雅くんはぽかんとほうけた。

巫羅さんも驚いていた。

雅くんの顔が真剣なものになり、

「巫羅さん。宮姫さんの質問を先に答えてもいいですか？」

「かまわへんよ。あても気になってましたんよ。」

気が付けば巫羅さんの表情も真剣だった。

「宮姫さん。何故忘れずに憶えているのか本当に知りたいですか？」

「もちろん。」

「では、巫羅さんの質問もついでにお答えしてしまいましょう。宮姫さん…近くに広い場所はありますか？」

この近くで広い場所…。

そして…雅くんが人目につかない場所となると、この村には一カ所しかない。

そこを使用するには巫羅さんの協力が必要になってしまうけれど、どうしても、そこしか思いつかず、自然と巫羅さんを見てしまった。

「今の時間なら近くにグラウンドというか場所が使えるけど、その服では私なら行かない。」

「…巫羅さん。僕はこの世に適応する意志があります。どうか、お力をお貸しくださいませ。」

そう言った雅くんの瞳は、懇願の色に染まっていた。

〜第16歩〜→←〜第14歩〜

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す