第二十五話 ページ26
今回の緊急委員会の内容は、来る球技大会に向けの委員会メンバー紹介と、新メンバー達の救護処置訓練、そして球技大会の保健委員の活動についての説明であった
メンバー紹介は流れるように済み、救護処置訓練は時間が取られるので後に持って行くとして、先に球技大会についての説明が行われた
今までの体育行事は、救護テントを張りそこで負傷者達を救護していたが、それだと追いつかないことが去年でわかったのだ。
忘れもしない、去年の体育祭。
次から次へと負傷者が続出し、救護テントは満員御礼。
坂本先生も私達も競技よりこっちの方が忙しくて、終わったあとは屍だった。因みに誰も骨は拾ってくれなかった。
と、言うわけで、今年から形態を変えることになったのだ
各競技会場のそれぞれに救護所を設け、そこの競技に参加する保健委員が自分の出番以外全てそこで待機し、各々任務にあたるというもの
坂本先生は1番負傷者が多い競技の会場にて待機し、各救護所の指示をする模様
つまり、ある程度の救護活動を担当の先生と自分たちでやらなくてはならない
よって今年の新人教育はよりはりきって行くとのこと
でも私は去年履修済なので特になることは無い
そのメンバー達は同じ競技同士で集まり、会場と担当先生を確認して、それぞれ挨拶に行って解散である
つまり私は、バレー参加者と集まって今後の確認をしたら終わりである。早く部活行かないと藤巻先生に怒られる。一応緊急委員会のことは職員の先生に報せてくれたようだ
けど、私は指を痛めたこともあって色々お怒りを買ってるので速やかにご機嫌伺いをしたい。
こうして、私はバレー参加者同士で集まった
「水島か。今年はバレーなんやな。よろしくな」
『あれ、北さんもですか。よろしくお願いします』
我らバレー組は、3年の北さんと2年の私、そして1年生の男の子と女の子の合わせて4人だった
しかし、今年も北さんとか。去年は体育祭でのペアだったけど、全く知らない人よりかはいいかもしれない
男の子と女の子はこれから坂本先生の地獄の新人教育が始まるので早々に解散となったが、私たちは私たちで担当の先生に挨拶をしなければならない
バレーの会場担当は、男女バレー部の両顧問副顧問の4人である
「じゃあ、俺がどっちもやっとくで、水島はもう部活行ってええよ」
『え、ダメですよ。北さんだけにやらせる訳には』
「ええよ。だってそのまま部活やし」
『えっ、北さん男バレだったんですか』
「?おん。言ってなかったか?」
『えぇ………』
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