【HQ!】バレーボール・サラブレッド【男主】

07.柔軟 ページ9

まずはストレッチで筋肉を伸ばす運動。



２人１組で入念に解し合う。





「んじゃまず開脚な。」

「かいきゃく？」

「足開くヤツ！」

「あぁ。それね。」





世界共通のストレッチ方法。


俺は早速足を開く。


すると周りからどよめきの声が上がった。





「え？！うそ、一織１８０度タイプなの？！」

「１８０度タイプ？」

「身体超柔けえってこと！」

「へぇ。」





ミネがそう叫ぶが、最近の若者内で流行っている言葉は分からない。


そしてどうやら日本では、身体が柔らかいと凄く驚かれるようだ。





「お母さんが言うには、スポーツを始める前にまず身体を柔らかくしておくことが大切なんだって。肩周りや股関節、足首が最も重要で、技術的には手首を柔らかくしておくといいんだって。」

「手首？」

「ほら((ｸﾞﾆｬﾝ」

「うおっ？！」





なにもそんな声出さなくても。周りの目線もなんか凄いものを見るような目だし。





「ほ、ほねあるのか？？」

「勿論。触ってみる？」

「ほ、ほんとだ、ちゃんとある……」

「人間は軟体動物であるべきだって、お父さんも言ってたよ。」

「確かに角端選手は身体超柔らかいことで有名だもんな……。てか軟体動物て。骨を大事にしようぜ？！」





ミネのツッコミが冴え渡っている。





「手首が柔らかいと、変な回転かけれて凄く便利なんだよね。パワーが足りない人はこっちをやってみるべきかも。」

「え、一織パワー無いの？」

「そんなことないよ。力で吹っ飛ばすことよくあるし。
パワー＋回転＋高さが合わさったら、怖いものないでしょ？」

「うわえげつなっ」

「えげつな？」

「非人道的ってこと！」

「失礼だな。」





ルールを逸脱してなければ何したっていいって、お父さん言ってたし。





「あとは、単純に怪我防止の為にね。特に足首はやっておいた方がいいよ。相手の足に乗っちゃうこと多いから。」

「おう。肝に銘じておく！」




ーーー


暫くは「一織の凄さ」をつらつら書いていくだけの回になる予定です。ミネとヅナのマブダチトリオがわちゃわちゃしてる。

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