18.何も大丈夫では無い ページ22
「あ、もう２１時だ。」
「もう？早いね。ミネ！賢章！ダウンして片付け！」
「え！！早くね？！」
「時計全然見てなかったな。」
楽しい時間はあっという間と言うけれど、本当に一瞬のように時間は過ぎて、とうとう片付けて帰る時間となってしまった。
俺たちは早々にダウンを済ませ、ネットを片付け、制服に着替えて体育館の外に出た。
外は春とはいえまだ寒い。
だが流石は都内の学校だけあって、灯りは絶えずずっと明るい。
「掌と賢章は寮だっけ？」
「おう。ミネは実家がすぐそこだから。」
「一織は？」
「俺はもうちょっと先にあるとこ。でも、歩いて行ける距離だし大丈夫だよ。途中でスーパーも寄りたいし。」
「え、自分でつくんの？」
「いや、今家誰もいないから。」
「え」
「え？なに？」
今家に誰もいない。
その言葉に異常な反応を示す３人。
別に俺にとってはそこまでやばいことでもないんだけどな。
子供だけで通学させる事の方がダメな気がする。
「お母さんは朝イチの新幹線で大阪行っちゃったし、お父さんは現在仙台に出張中なんだよね」
「あぁ……ブラックジャッカルのホームタウン大阪だもんな……仙台は……アドラーズのサブタウンだしな。」
「てことは、洗濯とか家事炊事全部一人かよ。」
「大丈夫だよ。俺できるし。」
「休む暇もねぇじゃねぇか。」
「慣れたもんだよ。向こうではしょっちゅうだったし。」
「リアル一人ぼっちの夜じゃん。ちょちょ賢章、寮引き払って一織んち住みなよ。」
「馬鹿、迷惑だろ。そう簡単にできるもんでもねぇし。
……でも、休みの日とかには作り置きできるもの作りに行くわ。」
「大丈夫だって。何も心配することないよ。」
「心配するだろ。チームメイトだろ。」
賢章が率先して食いついてくる。
掌も心配そうな顔で見てくるし、ミネに至ってはこの世の終わりみたいな顔してる。
「今からでも親御さんに頼んで寮とかにしてもらえよ。そしたら俺達も気に掛けれるし。」
「だから大丈夫だって。心配は有難いけど……」
「おい一織、住所教えろ。んで、何かあったらいつでも俺かヅナに言え。誰か変なやつが入ってきたら１１０番な。」
「ひゃくとうばん」
「１１０番知らねぇの？！」
「賢章、真剣に同居を考えた方がいいよ。」
「一織、寮来るか？？主将も先輩たちもいるぞ？？」
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ポンコツ(プロフ) - 好きなお話です！これからも更新楽しみにしてます(*ﾉ´∀`*)ﾉ (5月26日 13時) (
レス) @page43 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
ポスバス(プロフ) - うわ！パスワードかかっていたときから待ってました、、、！！応援してます！！！ (2023年4月24日 21時) (レス) id: d26458d622 (このIDを非表示/違反報告)
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