13.角端塾 ページ15
練習が終わった。
本当ならいつも自主練をしていく人がいるそうで、一年生は先輩方にコートを譲らなくてはならないそうなのだが、今日は先輩方がほぼ疲労で帰ってしまったので、俺とミネと、掌でコート丸々一つ使うことが出来た。
「一織って、自主錬の時とか何してんの?」
「俺はあんまり自主錬とかしないんだよ。その日、何かダメだったところとか、新しく覚えたこととかあったら復習するけど、今日は何もなかったから、2人のしたいことやっていいよ。」
「自主錬のこと復習って言ったぞこいつ」
「まぁ、間違ってはないよな。」
「予習練習復習、これの繰り返しだって、お母さんも言ってた。」
「練習の予習ってなんだ。」
「練習の練習みたいなもんだろ。」
「具体的に何やるんだよ。」
「筋トレとか柔軟とか目標決めとか。」
「予習とは。」
2人に色々ツッコまれるけれど、知ったこっちゃない。
「じゃあさ、俺たちが主体になった頃のことを考えて準備しようぜ。」
「と言うと?」
「コンビネーションとかサインとか、そのために必要な新技仕込みとか!!」
「あ、それは有難いかも。レギュラーセッターになるためには、早めに一織とのコンビに慣れるべきだろうし。俺は賛成。」
「じゃあそうしよう。」
ミネの言葉に掌が大賛成した。
なら、俺も乗るしかない。
「ミネがMBで、掌がセッター、俺がOPで……」
「あとWSだな。」
「未来のエースが欲しいよな!!!」
「だな。未来の4番も居た方がいいよな。」
「あわよくば我が『角端塾』で育てようぜ!!」
「なに『角端塾』って。」
「『角端一織による強い井闥山メンバーを育成する塾』!!」
「そんな上から目線な……ていうか、俺が育てるってなに。」
「因みに初期メンは俺とヅナ。
俺にあのスパイク技術を教えてください。」
「あぁ、そういう事ね。新技を仕込むってことが主体なわけだ。」
「そゆこと!!!」
お母さんほど上手く教えれるかどうか分からないけれど、お母さんは俺が入ることによって高校バレー界のレベルアップを目論んでいるとのことだったから、これは良い傾向かもしれない。
「分かりにくくても我慢してね。」
「大丈夫!!俺中国語なら行けるから!!」
「言語の問題かよ。」
「俺、中国語わかんないよ。」
458人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポンコツ(プロフ) - 好きなお話です!これからも更新楽しみにしてます(*ノ´∀`*)ノ (5月26日 13時) (レス) @page43 id: 16f55af0f9 (このIDを非表示/違反報告)
ポスバス(プロフ) - うわ!パスワードかかっていたときから待ってました、、、!!応援してます!!! (2023年4月24日 21時) (レス) id: d26458d622 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ