３１．揺らがない ページ31
「はーい！……あら！おかえりなさい。練習お疲れ様！
ささ、早く入って！」
翌日、まだ夕焼けの赤みが残る夜７時過ぎ。
「お邪魔します。
A、こんばんは。体調はどう？」
約束通り練習終わりの幸郎がやって来た。
私はリビングでソファに座りながらゆったりしていて、母は嬉しそうにキッチンに消えていった。
幸郎は私に近づくと、私の額に手を当てて体温を確認してくる。
「もうすっかり良くなったよ。まだふとした時に身体ダルいけどね。」
「ほんと？ちゃんと水分とってね。明日も念の為休んだら？」
「大丈夫だよ。安静にしてればなんともないし。
それに、そろそろ幸郎も寂しいんじゃない？」
「うん。Aいないと寂しい。」
「う"ぁ」
ノリと冗談を混ぜた言葉だったのに、真剣な声と響きで返されてしまった。
対面式のキッチンから覗く母の暖かい眼差しが居た堪れない。
何処で誰が見てようが、幸郎は幸郎だった。
「……あ、そういえば、無事犯人が見つかったみたいだよ。」
「ほんと？」
「それも、画鋲とか水とか、あれらも全部同一犯だったんだって。」
「へぇ〜。……てことは、やっぱり幸郎絡み？」
「…………それは本当にごめん。やっぱり俺のせいでAを傷つけちゃって」
「馬鹿。んなわけないでしょ。嫉妬をコントロール出来なかったその子が悪い。ね？母さん？？」
「そうよぅ！私も何度かお父さんが原因で同じようなことされたけど、お父さんのせいだなんて一度も思ったことないわ！！」
申し訳なさそうな顔をする幸郎の肩を小突きながら、時折母も巻き込んで言い負かす。
どうせ、もし私が重傷とか負っても、もう私を手放す気なんてないくせに。
「………ごめんね。もしまた同じようなこと起こっても、俺を恨まないでいてくれる？」
「もちろん。だから幸郎のせいじゃないって言ってるじゃん。」
「………嫌いになったりは？」
「しないって。私の気持ち舐めんな。」
「別れたいって思わない？」
「思わないって。いい加減信じろ馬鹿。」
幸郎と付き合う時に、ある程度は想像して、それなりに覚悟して、今付き合っている。
私の愛情は、嫌がらせなんかにぜったい負けない。
「だからいつも通り、私のことが大好きな幸郎でいてね。」
「…………うん。」
幸郎は床に膝をついて、座る私の膝に上半身を投げ出した。
そんな幸郎の頭を優しく撫でてやる。
きっと今回のことで、幸郎もたくさん怖い思いをしただろう。主に私の感情の揺らぎとかを心配した筈だ。
だから今だけはゆっくり甘えさせてあげよう。
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葵坂(プロフ) - みるくてぃーさん» もうねー！！私が書くと本来かっこいいキャラが女々しくなるんですよね！それが私の性癖なので！！劇場版はなんか伸びちゃいましたよね！！ちくしょう！！！！！！気長に私の小説でも読んで昼活してください！ (6月28日 10時) (
レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - 初コメ失礼します。え、昼神君可愛っ!!!劇場版めためた楽しみなんだが。更新応援してます！(？) (6月1日 16時) (レス) @page44 id: 461adb2062 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - FLOWERさん» これはこれはこちらでもありがとうございます！こんな駄作で良ければいつでもご覧くださいませ！なんですかねぇ、作者芽生男書くとなんかたまに女々しくなっちゃうんですよね笑キャラ崩壊しない程度にもちろん作者の解釈の中で、これからも最新して参ります！ (5月4日 20時) (レス) id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
FLOWER(プロフ) - 前作から応援しております、FLOWERです。最近勉強などで忙しい中これを読ませていただいてます。話は変わりますが、昼活のセンス良すぎませんか？昼神も可愛くて、甘酸っぺえさが増しましたね…これからも更新応援してます！互いに昼活しましょう笑笑 (5月4日 19時) (レス) @page38 id: 87ff2022c1 (このIDを非表示/違反報告)
葵坂(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！どぞどぞ！いくらでも話して行ってくださいねー！ (2023年4月30日 10時) (レス) @page31 id: ea5ee97200 (このIDを非表示/違反報告)
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