８話 ページ9
「…………ここが」
「な、なるほど」
「………………(引」
『え、小夜引かないで』
馬小屋にある緊急秘匿通信機の一つ
それは言うまでもなく
「あ、主、お召し物が………！」
『だいじょーぶだいじょーぶ、審神者の防汚結界舐めんなっての』
「………それって、本来呪いとかの穢れを祓うための物じゃ……」
『……………………』
「え」
そう、言うまでもなく馬糞置き場である
本来の本丸であれば、馬糞は肥料にするために捨てずに置いておくものだが、ここの置き場は肥料にすることも無くただ積み上がっていただけなので、ここ数年分の馬糞が山の如く聳えたっていた。本丸の汚臭の原因にもなっていただろう。
一匹だけを残して後は売り払われたと言っても、一匹が一日にする量23kg×12ヶ月×ウン数年＝………………考えたくもない
で、そんな汚山で私は何をしているかと言うと、まるで砂場で作った山に穴を開けてトンネルを通すが如く、穴を開けて真ん中に到達し、そこから地面に向かって掘り進めている
勿論、防汚結界で服も手も体も守っているし、ついでに分厚くしておいたので触っている感覚はない
「ここ掘れワンワンじゃないんですよ……」
「………本丸の人達って、この人を警戒して今も引きこもってるの？」
「………お小夜、気付いてはいけません……」
『聞こえてんぞ』
まぁ、奴らが馬鹿だと言うのは同意だが
『お、あったあった！！！』
そんなこんなで小１０分
とうとう私は埋もれていた地面に到達し、そこからパカッと蓋を開け、件の緊急秘匿通信機(外見はただの固定電話)を発見した
「主！見つけましたか？」
『うーん！あ、でもどうしよう。宗三達はわかんないよね』
遠くから聞こえる宗三の声に、こちらも声をはりあげて答える
何せここは馬糞の山の中である。宗三達が入って来れるわけが無い
まずはこの馬糞の処理から始めなければ
私はとりあえず浮遊術を使い、馬糞山の外へ脱出し、宗三達の元へ戻る
『まずはこの山の処理だね。こんなのほっとけないよ』
「けれどこんな量の馬糞なんて……肥料にするだけじゃ処理しきれませんよ。どうするんです？」
確かに、馬糞は肥料にして還元するのが常だが、この聳え立つ山全てを肥料にしてはあまりすぎて発狂する
何か他に案は無いかと、私は古き記憶を呼び覚ます
ーーー
「実際に使う時はないかもしれないけれど、覚えておいて損は無いよ、白百合」
ーーー
『っ、あったァ！！！』
そこで私は閃いた
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リーナ(プロフ) - 好きです！続き頑張ってください！ (1月30日 22時) (
レス) @page19 id: 3fc7d7acf0 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませてもらっています！続きが更新されるのをすごく楽しみにしています！頑張ってください！ (1月30日 20時) (レス) id: b390ce6133 (このIDを非表示/違反報告)
るりな(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく拝見してます！監査官たちが救出されるの楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！応援してます！ (1月22日 21時) (レス) id: 834446252c (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮込みうどん(((プロフ) - 続きを拝見できる日を心待ちにしておりますわ！ (1月10日 9時) (レス) @page19 id: 9e68e2def5 (このIDを非表示/違反報告)
まらと(プロフ) - めちゃめちゃ面白い作品です！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！ (12月29日 0時) (レス) id: 0e3ba9734d (このIDを非表示/違反報告)
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