３話 ページ4
何度目かのお茶を啜る
今日は陽光も暖かで、素晴らしい快晴だから、余計にほのぼの感が抜け出ない
しかも心地よい薫風も吹き、障子を全開にしたら風が室内を吹き抜けていく日本家屋の様式は、この素晴らしい天気を満喫するのに相応しい様式である
『それにしても、あの前任がやましいこと隠したさに、特命調査の刀剣男士を諦めるとか、天変地異もあったものだよね』
「確かに。あの前任は兎に角顔が良くて、所謂レア物の刀剣を収集して侍らせることを快楽としていた人だから、あの手この手で手に入れようとするものだけど」
私の呟きに、歌仙が確かにと同意する
周りの男士たちも納得したように頷くが、すぐに首を傾げていた
まぁ、その時は自己防衛本能が働いたと言うのであれば話はそれまでだが……親のコネを使いまくってそうなあの前任が、そう簡単にレア物を諦めるだろうか
「……………隠蔽を重ねた、とか」
『そうだね。あの手この手で証拠を隠蔽して参加したなら、そういう方法もあったかもって感じ出納得はできるけど』
「…………私の記憶が違いないならば、そのような訪問はなかったように思います………」
「僕も、比較的放ったらかしにされていた方なので、本丸内のことは把握していますが、僕が顕現してから、この本丸に特命調査なる来訪者はいなかったように思います」
小夜、江雪、宗三が己の見解を話したり、そう言えばと思い出したりはするが確実な答えには導けない
ということは、特命調査には参加していないということになる
「………もしや主」
『うん？』
「その特命調査とは、数年前の秋頃から始まったものか？」
『その通りだけど……』
膝丸の問に答える
聚楽第の特命調査は、今から数年前の１０月末頃に初実装されたと、私の記憶が告げている
「11月上旬頃だっただろうか。
ある早朝に、前任が珍しく部屋から出て門の前に立っていた。そして門の外にいた人物と一言か二言くらい会話をした後に、何かを抱えて走り去って行ったのを偶然見掛けたのだが………」
『その抱えていたものって？』
「確か、棒のようなものであった気がする。長さは打刀くらいで、女子が抱えるには少し大きかったような……」
膝丸の言葉にしんと静まり返る
そして最後にこんのすけが爆弾を投下した
「もしかして、特命調査を受けずに、刀だけ貰っていたということですか……？」
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リーナ(プロフ) - 好きです！続き頑張ってください！ (1月30日 22時) (
レス) @page19 id: 3fc7d7acf0 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませてもらっています！続きが更新されるのをすごく楽しみにしています！頑張ってください！ (1月30日 20時) (レス) id: b390ce6133 (このIDを非表示/違反報告)
るりな(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく拝見してます！監査官たちが救出されるの楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！応援してます！ (1月22日 21時) (レス) id: 834446252c (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮込みうどん(((プロフ) - 続きを拝見できる日を心待ちにしておりますわ！ (1月10日 9時) (レス) @page19 id: 9e68e2def5 (このIDを非表示/違反報告)
まらと(プロフ) - めちゃめちゃ面白い作品です！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！ (12月29日 0時) (レス) id: 0e3ba9734d (このIDを非表示/違反報告)
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