２話 ページ3
『その時から特命調査の度に、派遣される刀剣男士達の教育係とかしてたなぁ。まぁ、約束すっぽかされたの気付かないくらい忙しかったし、今となっては調べようのないことなんだけどね』
その話の成り行きで、私の政府時代の話を皆にしてやる
いつの間にかちゃぶ台は片付けられていて、お茶の茶菓子が綺麗にセッティングされていた
話し疲れた私は、入れられたお茶をズズっと啜る
「へぇ、主って実はそれなりの部署にいた役人だったんだね」
『そうだよ。やっぱりブラック本丸って掘れば掘るほどあるわけでね。この本丸も、政府の高官の娘ってだけで監査対象から外れてたし。
………今思い返してみると、その辺の本丸はあからさまにリストから除外されてた気がする。まだまだ権力行使が根強く残ってるんだよ。………まぁ、そんなんで見捨てられてきた君達からしてみればたまったもんじゃないだろうけど』
「大丈夫だよ。確かに辛かったけど、今はとても幸せだし」
そういう髭切に、みんながウンウンと頷く
つくづく思うが、やはり序盤から私を信じてくれたこの子達は、意外と過去のことは吹っ切れているというか、分別が出来ているというか、審神者への怒りを混同しないから助かる
確かに、もっと私たちがしっかりしてたら、この本丸はもっと早く監査されていたかもしれない。
けれど、今更それを掘り返すことはしてこない。
過去は過去、今は今で割り切って前を向いているところは、私も見習いたいところだ
まぁ、ゴロゴロは辞めんけども
「それにしても特命調査ですか………僕達には馴染みない言葉ですね」
「まぁ、俺たちは毎日を耐えるので必死だったし、外界からの訪問なぞ、気にかけたこともなかったからな」
『特命調査は、単なる突発的異空間監査の出陣要請じゃないからね。言わば、本丸の抜き打ちテスト。戦力の数値化と評価だけじゃなく、審神者の力量や刀剣男士との関わりも監査が入るんだよ。
それに、強制じゃないしね。戦力がまだ足りないと判断した場合は参加しなくても良いから、本丸にやましいことがあった場合は拒否できる。監査班的には困り事だったけど、政府運営からすると、報酬を無駄に割かなくて済むから万々歳だったろうけどね』
「じゃあ、僕らの本丸はやましいことがありまくりだったわけだから、その監査が入らなかったってわけだね」
『そうそう。政府も色々頑張ってイベントやってるけど、強制任務なんて未だかつてやったことないから、そろそろ権力なんかに負けてちゃダメだと思うけどなぁ……』
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リーナ(プロフ) - 好きです！続き頑張ってください！ (1月30日 22時) (
レス) @page19 id: 3fc7d7acf0 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませてもらっています！続きが更新されるのをすごく楽しみにしています！頑張ってください！ (1月30日 20時) (レス) id: b390ce6133 (このIDを非表示/違反報告)
るりな(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく拝見してます！監査官たちが救出されるの楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！応援してます！ (1月22日 21時) (レス) id: 834446252c (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮込みうどん(((プロフ) - 続きを拝見できる日を心待ちにしておりますわ！ (1月10日 9時) (レス) @page19 id: 9e68e2def5 (このIDを非表示/違反報告)
まらと(プロフ) - めちゃめちゃ面白い作品です！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！ (12月29日 0時) (レス) id: 0e3ba9734d (このIDを非表示/違反報告)
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