１８話 ページ19
『…………………繋がった。』
「監察官の刀剣男士と？」
『うん、歌仙。あとは向こうがどうにか応えてくれるといいんだけど。』
夜。
風呂にも入り飯も食べ、後は寝るばかりの今が、一番精神が研ぎ澄まされる。
私は目を閉じ、昔繋いだ縁と神気の色を辿って糸を紡ぎ直した。
その糸が、私の色に染まり切るまで霊力を注ぎ続け、そしてそれが今終着点、即ち水心子正秀の元へ私の霊力が届いたのは日付が変わった頃だった。
私は離れの広間でそれを行っていた為、こんな時間帯だが離れの刀剣男士全てが揃って見守っていた。
漸く目を開けた私に歌仙が声をかけ、それに応えると、全員がほっとしたような顔をした。
「主、気分はどう？」
『え？全然大丈夫だけど、なんで？』
「かなりの量の霊力が溢れていたよ。普通の審神者の倍以上ね。」
『あ〜、そう言われてみればちょっと霊力減った気がするな。私あんまり霊力コントロールとか得意じゃなくて。』
「そういう段階の話ではない量だった気がするが……？！」
源氏兄弟が心配そうに顔を覗き込んでくるが、本当にちょっと減ったぐらいで体調の変化は1つもない。
確かに私の霊力量は多い方だが、今回は心配されるほど霊力を流した自覚は無い。
過保護が板についてしまったのも考えものだ。
「それで、どうされますか？今すぐ助けに？」
『いや、もう夜も回ってしまったし、それらは明日にしよう。私も寝なきゃ……』
「では、お小夜をお傍に。縁を交えた神が増えたということは、夢を侵されることがあります。」
『ではそうしようか。ありがとう宗三。小夜もそれでいいね？』
「うん。主は僕が守るよ。」
なんて頼もしい。
それにしても、私のために左文字兄達が末っ子を差し出してくるなんて、この三振りとも絆が強くなったものである。
「それじゃあ、みんなもう休もう。明日の朝餉は少し遅めに用意するから、充分に休むようにね」
『はーいお母さん』
「死に晒されたいようだね」
『そこまで言わなくてもいいじゃん』
ちょっとのお巫山戯も許されないとかそういう職場はダメだと思うんだ私は。
そういった歌仙の声に従い、刀剣男士達は自分たちの部屋に戻って行った。
『じゃあ小夜、私達も寝ようか。』
「うん。」
小夜は私の右手に自分の手を絡ませる。
既にこれが私たちのデフォルトになりつつあるが、私としては無問題なので何も言うことなく廊下を進んだ。
続く (更新停止中)
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リーナ(プロフ) - 好きです！続き頑張ってください！ (1月30日 22時) (
レス) @page19 id: 3fc7d7acf0 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - コメント失礼します！とても楽しく読ませてもらっています！続きが更新されるのをすごく楽しみにしています！頑張ってください！ (1月30日 20時) (レス) id: b390ce6133 (このIDを非表示/違反報告)
るりな(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく拝見してます！監査官たちが救出されるの楽しみにしてます！！更新頑張って下さい！応援してます！ (1月22日 21時) (レス) id: 834446252c (このIDを非表示/違反報告)
味噌煮込みうどん(((プロフ) - 続きを拝見できる日を心待ちにしておりますわ！ (1月10日 9時) (レス) @page19 id: 9e68e2def5 (このIDを非表示/違反報告)
まらと(プロフ) - めちゃめちゃ面白い作品です！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！ (12月29日 0時) (レス) id: 0e3ba9734d (このIDを非表示/違反報告)
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