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『え、だ、男子の練習にですか。』
「何もレシーブに参加しろっていう訳じゃあない。適当に打ってくれりゃあ良い。
お前は、俺たちが全国に行くために突破しなきゃならない壁に、一番近ぇからな。」
『！！』
猫又監督の言葉に私は息を飲み、そしてその言葉の真意に気付来ました。
全国に行くために突破しなきゃならない壁。
それは正しく、強豪井闥山学院であり、高校三大エースである私の弟・佐久早聖臣。
柔らかい手首から繰り出される、変幻自在の回転。
それは何も聖臣だけの専売特許じゃありません。
柔らかい身体を持つ佐久早家の人間なら、必ず辿り着く自分だけの武器なのです。
『……………まぁ、打つだけなら。』
「よし、なら決まりだ。」
私がちょっと打ったぐらいで揺らぐ強豪ならそれまで。
何も、聖臣１人の力で彼処に立っているわけはないのだから、別に良いでしょう。ネットを張る手間も省けます。ハンドルを取りに行ったりんちゃんには申し訳ありませんが。
私が了承の意を伝えると、猫又は「黒尾ー」とコートで練習に勤しんでいる学生の１人を呼びました。
その子は手招きをする監督に少したじるも、意を決して駆け寄ってきました。
身長は私より少し大きい子で、恐らく主将の子でしょう。
そして髪型。モヒカン……ではなくトサカ頭と言いますか。いや、モヒカンの子は別にいて、なんというか、外見から個性的な学校です。
………ん？あれ？このトサカ、何処かで見たことが………
「佐久早、こいつが主将の黒尾だ。
そんで黒尾、知っていると思うが、こいつは佐久早A。俺の知り合いだ。何度か教えたこともある。」
『黒尾くん………あ、確か君、去年の春高予選の時に私に話しかけてきた！』
「！！」
思い出しました。
あの時、彼に身バレしてしまって、その後にかなり面倒なことになったことを。
彼のことはすぐに忘れましたが、この頭は忘れられる筈もありません。どうしたらこうなるのか、あの当時はすごく気になっていたものです。
「あ、あの時はすんませんでした！！」
『え？！』
すると黒尾くんは、私が思い出すや否や勢いよく頭を下げて来ました。そして謝罪の言葉に、私は思わず声を上げてしまいました。
「俺があの時、大きい声を出さなければ……佐久早選手に迷惑を……」
『え？！あ、それ？！いいよいいよ、気にしてない！悪いのは非常識な周りの人だし、びっくりして声上げちゃうのは当たり前だよ！ほらほら顔上げて！！』
私は慌てて、黒尾くんの頭を上げさせました。
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ヨルバ(プロフ) - アイツって誰だろー？フラグ立ってるのは黒尾か赤葦か…… (7月15日 22時) (
レス) @page22 id: 86ffad6031 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です、すごく好きです、、良ければ更新お願いします、、烏野との絡み沢山見れたら嬉しいです、、完結までついていかせてください！ (5月9日 19時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になってます🥺この後どうなるのでしょうか？？？ (2023年4月29日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
♡ - えーーー誰と結婚したの、子供まで産んで3人目がお腹にいるの?!!やばい、楽しみすぎる…笑 (2023年3月21日 1時) (レス) @page12 id: efa07b04ac (このIDを非表示/違反報告)
アシュ(プロフ) - あいつって誰ぇぇぇぇぇぇ???!! (2023年3月21日 1時) (レス) @page12 id: 7fa36d182a (このIDを非表示/違反報告)
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