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____母の言ったことは、本当でした。


涙が、次から次へと溢れます。


大切な大切な、私の天使。


可愛い可愛い、私の宝物。



「だからそれに比べたら、俺のやってることなんてAちゃんの足元にも及ばないことだよ。というか、聖臣に頼まれてやってる訳じゃないし。俺が聖臣と一緒にいるのが楽しくてやってるだけだし!」


『も、 も”と"や”く"ん”』


「えぇ?!なんで更に泣く?!」



そんな私の天使を、大切にしてくれる元也くんにも、感謝と感動の涙が止まりません。

私は無我夢中でポケットからハンカチを取り出し、元也くんからはティッシュ(聖臣の)をもらって鼻水を啜りました。
その時元也くんは「あ、俺のジャージ」と小さく呟きましたが、そのまま黙ってくれました。


私は何とか涙と鼻水をとめ、落ち着きを取り戻しました。


元也くんが横で笑っています。



「だから、聖臣は意外に大丈夫なんで、Aちゃんも自分のことに目を向けていいと思うよ。そりゃあ、家族の支えは必要だけど、聖臣のねーちゃんなんだから、きっと中途半端は嫌いだろうし、自分と天秤にかけられてやりたいこと捨てられる聖臣も辛いだろうし。」


『!!』


そこは盲点でした。

私は、弟のためならなんでも捨てれますが、それは相手にとっては重いことでしょう。
……また私は、聖臣のことに気付いてあげられませんでした。


するとちょっとへこむ私の耳元に、元也くんが何かを耳打ちしました。



その内容に私は思わず背中を仰け反らせてしまいました。

その反応を見て元也くんは「あ、やっぱり?」と、確信犯的な笑顔で言ってのけました。まだ誰にも話していない秘密を、まさかの勘で当てられたとは。



「高校にいるうちは、沢山の人に守ってもらえるから、Aちゃんも悔いなく、やりたいことやりなよ!」



そう笑う元也くん。
まさか、弟と同じ年の子に色々感銘を受けてしまうとは。私もまだまだです。


さーて、俺も戻ろ〜っと、立ち上がった元也くんにまたまた改めてお礼を言おうとした時、ガチャりとドアが開きました。



「……………」


「あれ、聖臣。もしかして聞いてた?」



そこには異様に顔が赤い聖臣と、ニヤニヤしている元也パパ。

私は立ち上がり、聖臣に近付きました。
聖臣は、目を逸らさずに私を見ました。
私は、言いました。



『私も、いつも沢山の愛情と感謝を貰ってるよ。

____大好きだよ。聖臣。』



沢山伝えた言葉を人前で言うのは気恥しいものですが、私は言い続けます。

聖臣は相変わらず目を逸らしてしまいましたが、いいのです。


いつか、笑ってくれるものなのだから。

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ワッキー - かっこいいし、かわいいってなんだよぉぉぉ!マジで面白かったです! (2023年4月16日 9時) (レス) @page50 id: a8cf9029ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - 佐久早くんイケメン過ぎる、叫んじゃうとか、これ思いつく作者さん天才過ぎます!! (2023年3月6日 22時) (レス) @page43 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
雑草(プロフ) - アッ……しゅき…… ♡てぇてぇ、…溶けてまう………!!!更新頑張って下さいませ…!!!!!!!!! (2023年3月3日 0時) (レス) @page14 id: a938fb89f1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 佐久早くんが尊すぎ、、、。幸せ( ^ω^ ) 更新頑張ってください! (2023年3月2日 19時) (レス) id: 3268445afc (このIDを非表示/違反報告)
むむたろう(プロフ) - 佐久早くん、天使ですよね…。兄弟になれるなんて羨ましい…()更新頑張ってください(^^) (2023年3月2日 17時) (レス) @page3 id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵坂 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2023年3月2日 7時

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