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私の突然のお礼に元也くんは驚いて反応しました。
今度は恐る恐ると言ったような表情で、私の近くに来て、さっきまで聖臣が座っていたパイプ椅子に座りました。
私は、元也くんのこういうところが好きです。
私の話をちゃんとした姿勢で聞いてくれるところが、昔からずっと、有難く思っているのです。
私はいつものように聞く姿勢を作ってくれる元也くんに甘えて、私も少し体の向きを元也くんの方に向けて、改めて話しました。
『聖臣のこと。昔から１人きりにしちゃって、あまり近所の子達とも遊ばせてあげれなかったから。聖臣自身も社交性があるかないかって言われたら、多分無い方だと思うから、きっと一人ぼっちだったと思う。』
幼稚園は持ち上がりじゃないので、小学校では友達は一から作り直し。
聖臣は「友達１００人」というタイプではないし、１人でいる方が慣れているから、友達を作ろうという気もあまり無かったように思うのです。
『性格も……今となってはかなり難しい方に行っちゃってるし、誤解も沢山されてきたと思う。……その頃は私は一人暮らしで殆ど家に帰らなかったし。』
元はと言えば、あのインフルエンザ。
誰も悪くなかったとはいえ、あの頃から聖臣はちょっと潔癖症が出てきましたし、マスクを常用するようになってから威圧感やネガティブ感も増しました。
きっと、影で何かを言われていたと思います。
そんな心配はあったけれど、聖臣なら大丈夫だと漠然と思っていて、そして泣かせてしまった私達。
『それでも、聖臣の近くに、聖臣を分かってくれる人がいると言うのは、凄く心強かったと思う。元也くんの何気ない気遣いが、１人だった聖臣を助けたんだと思う。
だから、ありがとう。』
家以外で聖臣を見掛ける時、必ず隣には元也くんがいてくれました。
其れが当たり前だと、私はもう見逃しません。
この人なら大丈夫、この人はこうだから、という固まった概念に、私はもう取りいられないと決めているんです。
かつて、それで聖臣を見失ったように。
私の言葉に、元也くんは言葉が詰まったような顔をしました。
……確かに、一度に言い過ぎた感じはありますが、それでも伝えるべきだったのです。
元也くんはどう答えるべきか悩んで悩んで悩み続け、そして１つの答えに辿り着きました。
そして、とびきりの笑顔でこう言いました。
「いやいや！！Aちゃんには負けるから！！」
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ワッキー - かっこいいし、かわいいってなんだよぉぉぉ！マジで面白かったです！ (2023年4月16日 9時) (
レス) @page50 id: a8cf9029ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - 佐久早くんイケメン過ぎる、叫んじゃうとか、これ思いつく作者さん天才過ぎます！！ (2023年3月6日 22時) (レス) @page43 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
雑草(プロフ) - ｱｯ……しゅき…… ♡てぇてぇ、…溶けてまう………！！！更新頑張って下さいませ…！！！！！！！！！ (2023年3月3日 0時) (レス) @page14 id: a938fb89f1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 佐久早くんが尊すぎ､､､。幸せ( ^ω^ ) 更新頑張ってください！ (2023年3月2日 19時) (レス) id: 3268445afc (このIDを非表示/違反報告)
むむたろう(プロフ) - 佐久早くん、天使ですよね…。兄弟になれるなんて羨ましい…（）更新頑張ってください(^^) (2023年3月2日 17時) (レス) @page3 id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
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