2011/4/8 ページ31
聖臣の入学式を昨日に終えました。
そして今日の入学後発登校日から練習があった聖臣の、お風呂上がりの柔軟に付き合っている私です。
相変わらず、我が佐久早家の人間は体が柔らかいこと変わらこと。今聖臣は開脚をしていて、べったりお腹を地面につけていて、私がその背中に全体重を乗っけているという様です。私も同じことができますが、これの気持ち悪いこと気持ち悪いこと。
「Aちゃん、次右」
『はーい』
開脚前倒しの次は、開脚右倒し。
私は聖臣の背中から身体を起こしました。
すると、突如鳴る私の電話。愛すべきゴ〇ラのテーマです。
「………いい加減やめたら、その着信音」
『え?いいじゃない。私の電話ってわかりやすいでしょ?』
「俺が恥ずい」
『……じゃあやめまーす。』
確かに、授業参観とかで電話鳴ったら辱めうけるのは私じゃなくて聖臣ですからね。優しい私はすぐ理解して変えてあげるのでした。
しかしその前に電話です。
私は近くにあったスマホを、聖臣の背に体重を乗せながら取寄せ、通話ボタンを押して耳に当てました。
相手は高校のバレー部からの友人です。
『もしもし?どうしたの、りんちゃん』
《もしもしA?実はさ、Aにサプライズがあるんだよね!!》
『サプライズ??』
その言葉に、聖臣も反応して首だけ私の方に向けました。ちょっとホラーです。
そんなことはさておき、私は通称「りんちゃん」から、サプライズの詳細を聞き
そして絶叫しました。
『え、はぁ??!!!何してくれてんの?!』
《いいじゃん!!高校時代の雪辱を晴らそうぜ!!!》
『意味わかんないんだけど?!』
私の大声にびっくりして、そして私も話の内容にびっくりしてお互いに体勢を元に戻しました。私は思わず立ち上がり、聖臣に背を向けて話を続けます。
『りんちゃん無理だよ!!幾ら面子が高校時代から変わらないからって、そんな横暴許されないって!』
《いーや!!こっちこそ譲れないね!!いつか私たちで全国一位になるんだって約束したじゃん!!大学入ってもやろうねとも約束したぞ私は!!破ったのAじゃん!!3年間待ってあげたんだから最後の1年くらい寄越せ!!》
『その最期の一年が大学生にとってどれほど大事だと思って?!』
《私だって大学4年ですけど?!》
『えぇ…………』
とりあえず、一旦通話を切りました。お互いヒートアップして罵り合いそうだったので……
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ワッキー - かっこいいし、かわいいってなんだよぉぉぉ!マジで面白かったです! (2023年4月16日 9時) (レス) @page50 id: a8cf9029ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - 佐久早くんイケメン過ぎる、叫んじゃうとか、これ思いつく作者さん天才過ぎます!! (2023年3月6日 22時) (レス) @page43 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
雑草(プロフ) - アッ……しゅき…… ♡てぇてぇ、…溶けてまう………!!!更新頑張って下さいませ…!!!!!!!!! (2023年3月3日 0時) (レス) @page14 id: a938fb89f1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 佐久早くんが尊すぎ、、、。幸せ( ^ω^ ) 更新頑張ってください! (2023年3月2日 19時) (レス) id: 3268445afc (このIDを非表示/違反報告)
むむたろう(プロフ) - 佐久早くん、天使ですよね…。兄弟になれるなんて羨ましい…()更新頑張ってください(^^) (2023年3月2日 17時) (レス) @page3 id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
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