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サプライズ。
聖臣はその言葉に目をぱちくりさせると、ハイテンションな私とは裏腹に、少し不満そうな顔で言うのです。
「………そういうの、何にもならないから、やめて欲しい」
『えっ』
「普通に、今日帰るからね、でいいから。サプライズとか、わけわかんない」
『ご、こめん』
よく考えると、聖臣はそういうタイプではことを思い出す。大学では心理学も履修している私としては、サプライズが嫌いな人の傾向としては、自己満足のためにされている感が嫌だとか、急なスケジュールの変更が迷惑とか、色々ある訳で、その全てが聖臣に該当する気がしてならなくなってきました。
やってしまった………これは反省ものです。
「で、では佐久早さん、佐久早くんを引渡しとなりますので、よろしくお願いします。」
『は、はい。ありがとうございます先生。』
まずい、かなり雰囲気が低くなってしまった。
私は気まづくて先に歩を進めようと足を踏み出しましたが、聖臣も駆け足で隣に並びました。怒っているかと思ったのに、相変わらず私は一応愛されているなと実感しています。
私たちが廊下を歩いていると、他のクラスの目線が多く降り注ぎ、特に私への視線が多かったように思います。すると、壁側にいた聖臣が態々教室側に位置を変えて、私の代わりに教室の子達にガンを飛ばしていました。
そして恐らく３組のあたりを通りかかると、何やら元気な声が聞こえてきました。
「聖臣！！Aちゃん！！」
『あ、元也くん！！』
この気まずい雰囲気を和らげてくれる神が降臨しました。
駆け寄ってきてくれる元也くんに、私も笑顔を返しました。
『元也くん、少し見ない間に大きくなったね。今身長何センチ？』
「もうすぐ１７０いきます！！」
『おぉ！聖臣に届くね！！バレーも順調？』
聖臣に会うのも久しぶりでしたが、元也くんとはもっと久しぶりで、元気な姿を見れてとても良かったです。
すると隣の聖臣の顔が更に不機嫌となり
「………姉ちゃん、もう行こ」
『え？』
「元也、俺たちもう行くから。」
「あ、は〜い。それじゃあAちゃんまたね！！」
『あ、うん！またね！』
私の手を掴んで、視線のアマゾンと言っても過言では無い廊下をスタスタと潜り抜けて行きました。
その時も、ずっと不機嫌。
「…………俺の姉ちゃんなのに」
聖臣が何を呟いたのか、私には聞こえませんでした
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ワッキー - かっこいいし、かわいいってなんだよぉぉぉ！マジで面白かったです！ (2023年4月16日 9時) (
レス) @page50 id: a8cf9029ad (このIDを非表示/違反報告)
名無し84302号(プロフ) - 佐久早くんイケメン過ぎる、叫んじゃうとか、これ思いつく作者さん天才過ぎます！！ (2023年3月6日 22時) (レス) @page43 id: 81c0b10d37 (このIDを非表示/違反報告)
雑草(プロフ) - ｱｯ……しゅき…… ♡てぇてぇ、…溶けてまう………！！！更新頑張って下さいませ…！！！！！！！！！ (2023年3月3日 0時) (レス) @page14 id: a938fb89f1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 佐久早くんが尊すぎ､､､。幸せ( ^ω^ ) 更新頑張ってください！ (2023年3月2日 19時) (レス) id: 3268445afc (このIDを非表示/違反報告)
むむたろう(プロフ) - 佐久早くん、天使ですよね…。兄弟になれるなんて羨ましい…（）更新頑張ってください(^^) (2023年3月2日 17時) (レス) @page3 id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
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