嘘＊51 ページ11
「……辞めるって言うんならまだしも、口を開けば、衿弥衿弥って」
不動の今までに聞いたことのない声に一瞬喉からひゅっと音がなった。何でこんなに怒鳴られてるんだ、何でこんなに怒ってるんだ。
「おい不動、何もそこまで…」
「うるせぇな、大体お前らだって思ってんだろ！俺だけじゃねぇだろ！」
こっちに近づいてきたと思ったら、鬼道先生の言葉を遮って、叫び出した、なんだよ、本当に
「不動くんの気持ちも分からなくはないよ」
「そうだねぇ、確かに不愉快だった」
不動の言葉に続き何人かの先生が同意し始めた
、え、ちょっと待って何この空気、違う違う現実逃避してる場合じゃない、空気がやばいのは確かだ、
「大事な人、だっけ？
それはどんな意味の大事なんだ？」
涼野先生がくびを傾げて、聞いてくる
「答える義理ないし、教室戻る」
この中の空気に耐えられるバスがない、何なんだ、先生たちの様子がおかしくて、心なしか部員の奴らも目がおかしいと思う、ギラギラしてると言うか、何というか、とりあえずここから抜け出したい
「まぁ、まってよ、もう少しお話ししようよ」
松野が手を肩に置いて、引き留めようとするが、その手を叩いて、急いでその場から逃げた。
出る瞬間、声が聞こえたが無視して無我夢中で走った。やばいやばい、さっきからおんなじこと言ってる気がするが本当に何なんだ、おかしいぞ、なんかもうあの時の空気が気持ち悪い。
「志穂っ！！まじ無理っ！」
スパァンッと勢いよく教室のドアが開くと一斉に生徒がこっちを振り向く、やべまだ授業中だった。
志穂は、にっこりと笑った顔で静かに立ち上がり、一歩一歩近づいてきてゆっくりと私の目の前に立つといきなり真顔になり言った。
「あんたが無理よ」
スパァンッっと閉められた、え、まじちょっと待って嘘だろねぇ、大声で呼んだの謝るからまじでごめんほんと笑えない。
「ヘルプミー！！」
「黙ってろこの変人！！」
.
「あぁあ、不動先生が怒鳴るからAの奴出て言っちゃったじゃないですか」
「なんだよ、南沢、さっき何も言わなかったくせに」
「…どうしよう、篠原に嫌われたかもしれない」
「元からあんまり好かれてないけどなぁ、こうなるとなぁ」
「絶対に離してやるもんか」
それは誰の言葉だろうか。
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空唄 - 更新再開して頂けて凄く嬉しいです！ありがとうございます！おめでとうございます！これからどう進展していくのか楽しみです!頑張ってください!長文失礼しました!!! (2019年1月4日 21時) (
レス) id: 2a87b8e3e8 (このIDを非表示/違反報告)
みみ(プロフ) - なんか面白すぎて泣けてきました…更新頑張ってください！ (2018年9月1日 23時) (レス) id: cb939bc256 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(スマホ)(プロフ) - この小説、すっごい面白いです。続きが気になって一気に読んでしまいました（笑）続き楽しみにしてます！頑張ってください (2018年8月27日 19時) (レス) id: a7d0bc1538 (このIDを非表示/違反報告)
みお - かなり面白いので続きが見たいです (2017年5月25日 19時) (レス) id: 6f50e88a59 (このIDを非表示/違反報告)
メープル(プロフ) - ハぃぃぃ、どうしていいところで終わるのがワカラナイけど、続編が出るのを期待してます。 (2017年4月7日 17時) (レス) id: 1d0ba1aa01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫丸＊碧 | 作成日時：2015年2月17日 18時
