証拠紛失による大激怒 ページ3
*
「なん、だったんだ……あれは」
「……分からへん。野薔薇ちゃんが言うように、ホンマに人智を超えた化け物がおるってことか……？」
もはや姿すら見えない野薔薇のことを思いながら、服部はふと現場から持ち出してきた針へと意識を遣って──
何も入っていない、自らのポケットを見た。
「………は？？」
「どうかしたか？」
「……あの証拠品の針、消えとる」
「……は！？！！？」
証拠品を持ち逃げした挙句に失くしてしまった2人は、顔を真っ青にして今まで走ってきた森を探すのだが……
野薔薇に知らぬ間に奪われたそれが見つかるわけもなく。2人は現場検証をする刑事からとんでもなく怒られて、涙目になるのだった。
そして、余談だが。
「う、うーん………え！？何で私ここで寝ちゃってるの……！？」
コナンと服部が厳しいお叱りを受けている同時刻、Aの手刀によって意識を刈り取られ、とある一室に丁重に寝かせられていた毛利蘭が目を覚まし、呆然としていたのだった。
***
「Aさん！探偵どもから呪物ブン取って来ました〜〜！！」
「さっすが野薔薇ちゃん！！最高の教え子〜〜！！虎杖くんも野薔薇ちゃんが抜けた後よく1人で呪霊の相手出来たね！2人とも完璧だよ〜！」
「アザッス！Aさんは大丈夫だったんすか？」
「私は……まぁ警官達からの敵視は物凄かったけど、五条に許可取って御三家の力使わせてもらってたしね。特には何も無かったよ」
そう言って苦笑するA。偽物の針(呪力無し)の入ったってジップロックを手のひらで揺らしながら、野薔薇から渡された本物に術式を使う。
「封印呪法【物質封呪】」
キン、と澄んだ音と共に針が蒼い氷に包まれた。
「……呪力の漏れゼロ、封印の精度は……うん、何も無ければ数十年は持つね」
「いつ見ても凄いっすね、Aさんの術式！もしや五条先生と夏油先生ぐらい強かったり……！？」
「いやいや！！無い無い！五条と夏油さんはもはや異次元だから！……私も結構使える術式のはずなんだけど、まぁ無下限と六眼の抱き合わせに呪霊操術、反転術式のアウトプット持ちが上の学年にいるとどうもね……自信という自信は粉々に砕かれたから、慢心はしないだけだよ」
慌てて首を振り否定するA。
そう、Aは慢心だけはしない。黄金世代と呼ばれる異質な三人組からある意味で可愛がられていたAは、学生時代にしごきに扱かれまくった経験がある。
「……流石に、そろそろ対処しなくちゃ、ね」
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灯油豆腐 - 主人公ちゃんのCVは古賀葵さん (2月25日 0時) (
レス) @page3 id: 8569e305d5 (このIDを非表示/違反報告)
リュウイ - この作品が本当に大好きです！呪術廻戦とコナンのクロスオーバーの中で一番好きです💕これからも更新待ってます！！ (2月8日 15時) (レス) @page2 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みよ - めっちゃ面白いです頑張ってください (1月15日 17時) (レス) @page1 id: 75e241bf32 (このIDを非表示/違反報告)
くまのん - 続編、おめでとうございます！更新頑張ってください! (1月5日 18時) (レス) @page1 id: d0f6523921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2024年1月4日 9時
