五条早く来いや ページ7
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ーーーーーーーー米花駅から少し離れた所で、私は五条に電話をした。
『ーーーーーーはーい!もっしもーし、五条ですぅ♡』
「……今、どこにいますか?」
ふざけた返事に怒鳴り散らしたくなるが、そこは大人の余裕だ。
グッと拳を抑え、怒りで引き攣る顔のままもう一度問いかける。
「ですから、予定時刻を30分過ぎた今………何処に、いるんですか?」
そう、五条は30分遅れで尚米花町へと姿を見せないのだ。
その言葉を発した瞬間、抑えたはずの怒りが再燃する。
『えー、ウッソ!ごめーん!今僕髪の毛セットしててさぁ』
「嘘だろ!!!オマエいつ髪セットした事あるんだよ!!!」
敬語もかなぐり捨て、通話口に向かって怒鳴りつける。
周囲にいた人達がビクッと反応してこちらを見た。
……が、そんな事は気にせず私は怒りのままスマホを握りしめる。
「任務ですよ!?に、ん、む!!!アンタとの合同なんだよ!!終わらないと私帰れないんだけど!!?」
『えー、じゃあ1人で宜しく〜』
「アンタ自分の等級と私の等級ご存知???一級と特級の合同任務ですよ???一級だけでどうにかできるわけねぇだろ!!」
『えっA、僕のことそんな風に思っててくれたの……!?ま、まあ才色兼備文武両道清廉潔白五条様なんて言われちゃ、行かないわけにもいかないよね!!』
「いや言ってねぇよ」
電話越しでも大幅に気力を持っていかれてしまう会話に重いため息を吐き……私は、奥の手を使った。
「……じゃあ私は夏油先輩と任務するのでぇ、五条はそこでダラダラしてたらいかがですかぁ!?」
『エッ嘘傑いるの!!?ちょ、今すぐ行くから待ってて!!?』
「はっはっは、では先行ってますねェ!!」
五条を呼び出すためには“親友”の夏油先輩が一番効果的だ。
御三家筆頭の嫡男の彼の一番は夏油先輩。
だからこそ、さっき夏油先輩と一緒に合流する約束をしたのだ。
じゃないと多分五条は後30分待っても来ない。
断言しよう。来ない(断言)
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時