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夏油傑 ページ6

ーーーーーープルルルル……。


「はい、もしもし。」

『ーーーーやあ、久しぶりだね、A。悟に虐められたって聞いたけど元気かい?』


スマホから笑いを堪えるような夏油先輩の声がした。

いや、性格悪くないか……???

それに頬を膨らませて不満を口にすると、くくっと噴き出したような音と共に、


『Aはやっぱり悟が苦手だねぇ……ふふっ、でも今日は悟と共同任務だろう?』

「うっ……あ、あのですね、夏油先輩に頼み事がありまして……」


任務を代わってほしい。そう言おうとした瞬間、見透かしたように夏油先輩が笑いながら言葉を発した。


『駄目だよ。悟が君のことを気に入ってしまっているからね……。まあ、それは私もだけど』

「………あ、ありがとうございます……?」


口説き文句にも捉えられる発言に一瞬驚いたが、数秒考えて私はアッと理解した。

夏油先輩いい感じに誤魔化したな??と。

はぁ、とため息を一つ零す。


「やっぱり家入先輩しかまともな先輩はいませんね……」

『ええ?心外だな……。まあ可愛い後輩に勘違いされるのも嫌だし、私の任務が終わったら同行してあげるよ』

「え!!いっ、いいんですか!?」

『……悟も報われないねぇ……。』


まるで五条が私に恋してるような風に言う夏油先輩だが、それが無いというのは彼の方が分かっているだろう。

五条が私を構うのは、ただ単に今まで女の後輩がいなかっただけ。

それに、私は夏油先輩が五条の見た目に騙されている女の子達にもこんな思わせぶりなことを言っている事を知っているし、ね。


「夏油先輩……性格悪いですよ。前も一般の方にそういう事してたじゃないですか……」

『おや、バレてしまったかな?ま、Aが悟に好かれているのは間違い無いけどね。』

「………それは私も身に持って実感していますよ……」


目頭を抑え、ウンザリした声で呟いた。

その声にケラケラと笑い始める夏油先輩はやっぱり五条に勝るとも劣らぬクズだ。


『じゃ、面白い事も聞けたし……私は今から任務だからね。切るよ』

「はい。では……」

『悟によろしく言っておいてくれ。』

「ははははは、覚えていたら言いますね」


棒読みでそう言って、私はプツリと通話を停止した。

そしてプシューッと音を鳴らして開いた電車のドアを通り、中へ入る。



行き先は、東都『米花町』。




「いや、帰りてぇ………」



私は、“呪霊発生率日本最多”の都市に向かうことへの不安と、五条との合同任務に、思わず重いため息を吐くのだった。



⭐︎

五条早く来いや→←家入硝子



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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時

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