御三家の権力マジパネェ ページ48
︎⭐︎
「すみませんが、この事件の捜査はここで終わって下さい」
丁寧な口調ながら有無を言わせぬ圧と、凍えたような無表情。女性は自らを神楽坂Aと名乗り、とある書類を手に単身事件現場へと乗り込んできた。
当初規制線を乗り越えてやって来た彼女に刑事達は困惑と警戒を露わにし、現場から追い出そうとしたが……
「すいませんが、これはあの“御三家当主”である五条悟から許可されたものですので」
と何ともないような顔でそう言われ、慌てて確認したところ五条家の家紋とサインが入った書類を見せられたため、通すしかなくなったのだ。
だが。
「捜査中に突然割り込むなんて……！」
「ええ、それに突然証拠品を渡してくれと言われても……いくら有名な“御三家”と言えども、此方は警察ですよ？」
「お、おい、君達！辞めんか！」
まだ年若く、“御三家”の有名さは知っていてもその実態を知らない2人の警察官達が眉を顰めてAに食ってかかる。
そんな彼らを慌てて静止するのは目暮警部だ。彼は警察に長年勤めてきた者として、“御三家”という名の恐ろしさを知っていた。
だからこそ。
「……目暮警部、でしたよね？」
「は、はっ！」
「“貴方は”きちんと理解しているようで安心しました。そこのお二方を止めておいて下さい。……そして後のことは全て此方に任せてくださって結構です」
Aに『1番手っ取り早く終わりそう！』という考えの元、目を付けられたのだが。
薄く微笑むAに目暮警部は額に玉のような汗を浮かべながら頷く。
(目暮警部、ほんっっとごめんね……！)
そして内心、Aは御三家からの圧力と、まだその怖さを知らない若い刑事2人にギャーギャー言われてる警部を見て、凄く申し訳なく思いながら謝罪した。
***
──少しして証拠品の針が置いてあるはずの部屋に辿り着いた。
「………え？無いんだけど？？？」
が、針がなかった。いや厳密に言えば“ある”と言うべきか。
そこにあったのは凶器として保管されていた針と全く同じ形の──呪力の無い普通の針であった。
「おいおいおい、嘘でしょ……！？」
呪物の残穢を意識して辿れば、それがこの部屋を抜け出し、宿の裏の林に続いているのを目撃した。
慌てて部屋の窓から身を乗り出し、呪力で強化した目を眇めながら辺りを見回す。
色濃く残る残穢の行き先は───
「野薔薇ちゃん達が戦ってる、呪霊の近く……！！？」
いやコレ下手したら探偵さん達死ぬなぁ！！？！！
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リュウイ - 続編も見ました！！面白かったです！また続き待ってます！ (2月8日 15時) (
レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます！いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます！応援してます！！ (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜！！😭まだ分かっていなかったので嬉しいです！これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！ 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が５０話になると自動で続編へ移行に変わりますよ！続編でも頑張ってくださいね！ (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2022年5月22日 17時
