恐怖しかない ページ38
⭐︎
【Aside】
ーーーーめっっっっちゃコナンくんが私のこと見てくるんだが?
蘭ちゃんに教えてもらった少年の名は、江戸川コナンというらしい。
結構なキラキラネームだと思ったのは内緒だ。
まあ以前疑われたことや盗聴器を仕掛けられたこともあり、コナンくんは正直苦手なのだが……
思わず重いため息を吐きそうになるが、グッと堪える。
ため息なんて吐いたら、眼鏡を光らせたコナンくん詰め寄られるだろう。私はもう学習したのだ。
「ねーねー、お姉さん!お姉さんはどうして蘭姉ちゃんのお家にいるの?」
そんなことを考えていれば、先程までの睨みつけるような顔をコロッと可愛らしく変えたコナンくんが、私を下から見上げて小首を傾げた。
それに一瞬固まるが、まあこれは言っても問題ないだろうと口を開きーーーー
「こら!」と蘭ちゃんによって嗜められたコナンくんが離れた椅子へと座らされた。
グッジョブだ蘭ちゃん!
そして、蘭ちゃんの説明に目を見開き、食って掛かるように私を睨みつけたコナンくん。
おやおやぁ……(察)
「そんなに質問したら、神楽坂さんがびっくりするかもしれないでしょ!……すみません、神楽坂さん……。コナンくんは人より好奇心が強いみたいで……」
「……いえいえ、大丈夫ですよ。私、子供好きですし」
しゅんと眉を八の字にした蘭ちゃんに罪悪感が刺激され、思わずフォローするようににこっと微笑んだ。
するとパァッと表情を輝かせた蘭ちゃんが「ありがとうございます!あ、もう少し待っていてくださいね、」と言ってキッチンへと向かっていく。
その瞬間、ストンと表情が抜け落ちてしまったのは仕方ないと思う。
だって椅子に座っているコナンくんが穴が開くんじゃないかってレベルで私のこと見つめてくるんだもん……
いや、ホントに気が抜けないんだけど……なんで?なんでお礼をして貰ってるはずなのに余計な心労を与えられてるの……??
「………お姉さん、ボク達前に会ったよね?あの時の全身真っ黒な男の人は何だったの?」
「!」
いやそこ突いてくるかぁ〜〜〜!!!
まあ盗聴器まで付けて私達の内情を探りたがっている訳だし、好奇心が人一倍強いんだろうなぁ……
警戒を孕んだ瞳でじっと私を見つめてくるコナンくんに愛想笑いしながら無難な答えを返す。
「……別に何でもないよ?ただの職場の同僚だよ」
嘘だ!!と顔に書いているかのようなコナンくんの反応に少し笑いそうになったが、まあ一般人に呪霊のことを伝えるわけもなく…….
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時