東リベ 2 ページ33
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そして弟の灰谷竜胆。コイツはまだマシな方だ。だけど10代かってレベルで欲を持て余している。
繁華街で女の肩を抱いてホテルへと連れ込んでいるのを見た回数は数知れず。
でもまあ私にはそこまで興味は無さそうだ。でも死んでくれ。オメーが1番女からのヘイト集めて呪霊発生させてんだよ。
他にも幹部はいるが、呪霊を発生させている主力はこの3人だ。
しっかし全員顔がいいよな……。ボスのマイキーも顔が良いし、ついでに言えば鶴蝶やら九井やら明石も顔がいい。
…………顔採用、か………???
いやまあこんなふざけた思考は置いといて…。
三途に絡む灰谷兄弟と、怒り心頭で怒鳴り散らす三途を見て、私は一度唇を噛み締めた。
ーーーー私は呪術師だ。
一般人が呪霊の被害に遭わないよう、日々呪い呪われた戦いに身を置いている。
呪詛師を殺したこともあるし、今更自分が清らかな人間だとは思っていない。
だから……。
今ここで、殺しておくべきなのだ。
一般人に被害を及ぼし、強力な呪霊を発生させる。
……こんな奴らを。
スカートの内側には、バレないような小さくて鋭い暗器が入っている。
私はそこに手を伸ばし、一つを手に取ってギャアギャアと騒いでいる彼らの後ろへと忍び寄った。
す、と武器を構える。息を殺して、私は……。
突然、
「……!ぇひゃっ…!?」
驚愕の声が零れる。カクンッ、と目線が下がった。
ヒールだったからか、転んだのだ。それを理解する間も無く、私はつい目の前にある背中に縋り付くように抱きつき……。
「………あ゛??」
恐る恐る顔を上げて、凶悪な表情を晒す元上司の顔に、ひぃ、と情けない悲鳴を漏らした。
お、終わった………。
青褪める私と、瞳孔ガン開きの恐ろしい顔の三途が見つめ合う。
助けを求めるように、私はそこそこ気に入られているであろう灰谷兄の方を向いて……ピギョァ。
な、な゛んでそんな怖い顔してりゅの……(退化)
目を見開いた灰谷蘭の額には何筋もの青筋が立っており、中途半端に上がった唇の端からは「……ア゛??」といったひッッくい声が零れている。
そ、そうだ灰谷竜胆、君ならどう……オ゛ォン。
殺意でも篭ってるのかと言いたくなるほどに鋭い目つきで私を射抜くように見る竜胆。
アッなんか「……ハ?」ってちっさい声でボソッと言ってる!!!何!!?なんの声それ!!!なんの苛立ちなの!!!?
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時