五条と待ち合わせしていただけなのに【呪術廻戦】【名探偵コナン】

悪いな健人 ページ31

⭐︎


　


「アンタと、その……あー、Aさんの関係って？」

「高校からの同期です。親友といってもいいでしょう」

「……あっそ」


いや何でお前マウント取ってんだ。

建人普段は「同期？……ああ、同じ学年というだけのステータスですよ」みたいな顔してる癖に！

ま、まあ？？ほんとはそんな事思ってたのかーって分かったら悪い気もしませんけど？？？

思わず照れて頰を掻くと、それを目にした松田さんが頰を歪めた。何でだ。


「別にアンタに指図される覚えはねーよ。Aさんが決める事だろ」

「……ならAに決めてもらいましょうか。貴方が紹介する不審な男に会うか、それとも“同期”の私の忠告に従うのか」

「？？？」


ドウシテソウナッタ……？？？


くるりと振り返った松田さんが、私を真剣な眼差しで見つめた。

そして建人は……うん、なんか「分かってますよね？」みたいな顔でこっちを見てくる。うーん圧。


「え、ええと……？」


頰を引き攣らせて二人を交互に見つめるも、二人共「こっちだろ？？」みたいな顔してやがる。

ｰｰｰｰえ、選べねぇぇえええ！！

てか建人オイ何邪魔してんだ！！よくよく考えればイケメンと出会うチャンスなんだぞコレは！！

かつて私が救ったイケメン、彼は私のことが忘れられずｰｰｰｰっていうストーリーがあるじゃろーー！！

それに松田さんも正直めっちゃイケメンだもん！！タイプです！！！

え、えーーーっ、あわよくば恋人になってくれそうな人がいるのに会わないとかあるか……？


いや、無いな(断言)


すまんな建人ォォ！！私は利己的な考え(恋人ほしぃ)でイケメンと会うぞーー！！


「……え、えっと……一回だけなら、会います」

「！！ほ、本当か……？」

「！A……貴方って人は……」


嬉しそうに頰を染め、サングラス越しにも分かるぐらい瞳をキラキラさせる松田さん。

そしてため息を吐く建人。うーん対比が凄い。そしてすまん。


「……はぁ、その優しさが私は……」

「？」

「いえ、なんでもありません」


……私何モ聞コエナイ。

なーんか少女漫画風の声が聞こえたけど気のせいだよねッ⭐︎(必死)

私はスマホを取り出して松田さんと連絡先を交換し、その後、…サンキューな、とニヒルに笑った彼の顔に胸を射抜かれた。かっっこよ……！


その間なんか建人は不満げな顔をしてた。何でだろう……？(精一杯の現実逃避)


そして雄は一人でもちもち全部のパンを食べていた。終。


⭐︎

番外編　東リベ→←優しすぎるヒロイン

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