味覚停止 ページ21
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安室さん達から見えなくなった後、私達は迎えに来た補助監督の車に乗車して、廃村へと向かった。
その途中私はニヤつく五条から盗聴器の存在を伝えられ、恐怖にガタつきながらも村へと到着した。
ーーーーそして、着いた途端襲って来た特級は五条の一撃でいとも簡単に消え去って行く。
私はその光景を死んだ瞳で見つめていた。
「はは……天は二物を与えないっていうのは嘘だったんだな……富、力、権力、美をフルコンプしてるじゃん……」
「えー、何々〜?僕を褒め称える言葉かな?」
「死ね」
ピッと親指を下に向けてやると、隣から柔らかな声で「こらこら、」と嗜められた。
そちらに目線を向けると、そこには黒髪を一筋垂らしてハーフアップをしたイケメンが立っている。
そう、夏油先輩だ。ちょうどすぐ後から合流した彼だったが、既にその手には特級を丸めた黒い玉が握られている。
うん、2人共早すぎないか???
「じゃ、頼むよ」
「はいはい……【封印呪法 味覚停止】」
私の【封印呪法】で夏油先輩の味覚を一時的に封印する。
それに心底嬉しそうに微笑んだ夏油先輩はゴクリと呪霊玉を飲み込んだ。
ーーーーー私が夏油先輩に気に入られている理由はこれだった。
学生時代から呪霊玉の味に頭を悩ませていた夏油先輩だったが、私の呪法で味覚を封印できると知るや、札束を積んでまでお願いをして来たのだ。
『頼む……!君の術式は味覚を封印出来ると聞いたんだ。私の味覚を一度、封印してくれないか……!?』
そう懇願されれば、流石に否とは言えない。
というか特級呪術師にそんな事言えるわきゃねーだろ。
ついでにお金はありがたく頂き、後から雄と健人とでパーティした。
ま、そんなこんながあり、夏油先輩は私のお願いを大体聞いてくれるのだ。
まあ聞く前におちょくったりはしてくるが……。
「で、特級は後一体だよね?」
「ひゃ、はいっ!!そうです!!」
五条に凄まれた補助監督が汗をダラダラとかきながらそう答える。
チラチラと夏油先輩にも目を向けているため、世界的に稀有な特級呪術師2人に囲まれているという事実が彼に圧力をかけているのだろう。
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リュウイ - 続編も見ました!!面白かったです!また続き待ってます! (2月8日 15時) (レス) @page50 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - (Rin)さん» ありがとうございます!いつも見ていると言ってくださり嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします! (1月5日 23時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
(Rin)(プロフ) - いつも見てます!応援してます!! (1月5日 22時) (レス) id: a9de1c3c9c (このIDを非表示/違反報告)
みるく - ゆゆさん» 本当にありがとうございます〜〜〜!!😭まだ分かっていなかったので嬉しいです!これからもどうぞ読んでくださいね🙇 (12月24日 9時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! 続編の行き方なんですがまだ分からなければなのですがお話を追加の所が50話になると自動で続編へ移行に変わりますよ!続編でも頑張ってくださいね! (12月23日 18時) (レス) @page49 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずき | 作成日時:2022年5月22日 17時