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第百四十二話 『リライト』 ページ48

嗚呼、終わった。


堕落者の生々しい鮮血が、刀身や、それを握る右手にべったり付着して気持ち悪い。

チン、と刀を鞘に納めて、
日向野は何度かぶらぶら手を振って血と疲れを払おうとした。

振り返ってみれば、彼女の周りにはナイフが突き刺さった堕落者の死体が山を築いている。
自分は何とも凄い奴と相手をしていたようだ、と
日向野はふっと一人で笑った。

藍澤の方も、一般民なら正視出来ないような光景を作り上げてしまっている。
堕落者の原型を止めていない。
本当に「デストロイヤー」の力を受け継いでいるんだな、と思い知らされた。


と、彼女の目が僅かに細められ、森の奥の木々に視線が向けられた。


「どうかしたのかい、
…あ、君の探していた波根さんという人か?」

「…いや、違う。匂いが違う」
「……………」


藍澤が、無言で収めた刀の鯉口を再び切った。
再び森に緊張が漂った。

と、焦げ茶色の艶やかな髪を揺らしながら、一人の女が顔を出した。
何処かの民族衣装とおもわしき服を着ている。


「……えっと…どちら様でしょう…?」

「急にすまぬ。孤門纔華と申す者じゃ。…」


女性が何か言いかけたが、それを藍澤が遮った。


「…孤門、だと?」


まだ鯉口を切ったままの藍澤に危なっかしさを感じながらも、そのまま藍澤に続けさせた。

第百四十三話 『リライフ』→←第百四十一話 『自分の心は計算不可能』



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ネット依存狼少女(プロフ) - 終わりました (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - 整理してきますね (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 海月さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 更新しましたー!続編お願いします (2016年10月5日 20時) (レス) id: 97c0d8cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - お願いしますー (2016年10月5日 19時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他12人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月24日 7時

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