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第百三十八話 『寂しげに咲く蓮の華』 ページ44

ところ変わって…ある森の中を[大柄な不気味な男]が、大勢の堕落者の前を死んだ様な目で見つめ立っていた…


「また…来た…お前ら…我…戦い…しない」

『ぐるるるるぅ…』

「………」


男は、唸る堕落者どもを目の前にしても…全く動かずひたすら正気の無い顔で見つめた


「はぁ…」


彼は、あまりのしつこさの為かため息をついた…
その時…彼の前に、一匹の堕落者が襲いかかろうとしたのだ。


『ごがぁぁあああ!!』

「はっ…!!お前…我…敵…違う!!」

『うぅ〜!!あああぁぁあっ!!』

「く…我…敵…違う…違う…」


男は、大柄な体格の割りに…情けなく体を縮め抵抗した。
しかし、堕落者は…容赦なく彼を襲うのであった。


「くっ!!はぁっ!!」

『がぁっ!?』


そんな中、男はやっとの事で勇気を振り絞って堕落者を振り払った…


「はぁ…はぁ…我…忙しい…お前…此処…去れ」


そういうと否や…男は、手に美しい[蓮の華]を咲かせそして息を吹き掛けた
すると…廻りに花吹雪が舞い、その花吹雪が収まった頃には男の姿が無く[蓮の花びら]しか残っていなかった…
男は、花吹雪に紛れ逃げたのだ。

そう…彼には、堕落者を倒す事より大切な事があるからだ…


(小龍…待ってろ…今、いくからな…)


その男の目は、一瞬だけ[志士の目]の様になった気がした…

第百三十九話 『気紛れな演奏家』→←第二百三十七話 『またばらばら』



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ネット依存狼少女(プロフ) - 終わりました (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - 整理してきますね (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 海月さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 更新しましたー!続編お願いします (2016年10月5日 20時) (レス) id: 97c0d8cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - お願いしますー (2016年10月5日 19時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他12人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月24日 7時

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