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第二百九話 『初説得』 ページ14

綾崎side


「疲れた……」


何でこんなに遠いの?気配は感じ取れるんだよ、気配は!


でもこの前より疲れない。何で?



僕の仮説は二つ。


一つ。

この不思議な世界の、不思議な突然変異。

そんな訳があるか、と一蹴も出来ない。微妙な仮説だ。



二つ。僕としてはこっちの方が微妙だ。


僕が英雄王になった、っていう仮説。


自分で自分を信じられなくなりそうなくらい馬鹿げていると思うが、さっきから感じる誰かの気配はこの仮説を肯定している。


英雄王の、志士の眼だ。



そりゃあ僕だって思ってるさ。

僕みたいに、ヘタレで間抜けで軟弱で弱くて体力無くて、裸足になってるせいで余計に部屋着感が増した服装の英雄が王様?ふざけるな。馬鹿か僕。



だけど、この気配を感じる現象についてはそれで説明がついてしまう。




そんな事を考えているうちに、目的地に着いたみたいだ。


うん、僕が王様であろうとなかろうと、やる事は決まってるものね。



仲間全員で元の世界に帰る。




今は人間だけど、気配は変わってない馬っぽい人。小さな子。他にも気配を感じるのだけれど、どこかに隠れているのだろうか。


小さな子の周りにいる動物が、素早く反応して威嚇してくる。



いやぁ、僕って嫌われてるなぁ。あんまり嬉しくないからやめてほしいけど。



「この前の盾の奴……」


「あの時はどうも。改めまして、綾崎です」



小さい男の子は僕と馬っぽかった人を交互に見つめている。

知り合いなの?と思っていそうな顔。



こういうのは相手に考える隙を与えない方がいい。



「突然なんですが、僕の仲間になってくれませんか?
もっと単純に言えば───皆さんのお仲間と、元の世界に戻るつもりはありませんか?」



さあ、どう出る?

第二百十話 『割り込み』→←第二百八話 『練習試合』



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ネット依存狼少女(プロフ) - 終わりました (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - 整理してきますね (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3914cf26d6 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 海月さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月5日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
五木(プロフ) - 更新しましたー!続編お願いします (2016年10月5日 20時) (レス) id: 97c0d8cbf8 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - お願いしますー (2016年10月5日 19時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他12人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月24日 7時

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