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第百六話 『僅かな記憶』 ページ10

やぐっちゃん(本人了承なしで勝手につけたNN)の背中に乗って、アジトに戻る途中。

あれ、これって背中なんかね。まあいいや。

ところで今あちき達が乗ってるのはどっちだろう。やぐっちゃんかな。必くんかな。

でも必くんならもっと五月蝿いだろうし、やぐっちゃんか。

………………あれ、眠いな。

さっき堕落者殺ったときは疲れてなかったし、今も……

ああ、ダメだこれ。なんかこの睡魔強い。まるで、今寝なきゃいけない、 みたいな……

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「纔華様!?どういうおつもりですか!このような童を引き取るなど!」

「五月蝿い。もう決めたのだ。ちょうど妹も欲しかったしな。」

たしかあれは、夏の日。
付き人みたいな人が、身なりのいい女の人になにか主張している。でも、女の人はそんなこと気にしてないみたい。

「そ、そんな理由で…………」

「阿呆。それだけな訳なかろう。あいにく妾は、死にそうな娘を見殺しにできるほど、精神は成熟しておらん。」

女の人は、皮肉っぽく言った。あれ、これってまさか……

「………………わたしの事?」

「む?……そうだ、お主の事じゃ。お主、うちに来ぬか?」

「…………………………え?」

一瞬、何を言ってるのか解らなかった。
え?わたしを、この、多分お金持ちであろう人が、引き取る?
なに、これなんの罠?こんな親に捨てられた十二歳をなんでドッキリにかけてるの?え?

「……ああ、突飛過ぎて解らなかったか?すまんな。だが、とりあえず罠でもドッキリでもないぞ。」

いやなんか心読まれた!?怖っ!?

「いや別に心読んでる訳じゃないんだが。お主の表情が分かりやす過ぎるのだ。」

……とりあえず、悪い人ではないかな。でも

「…………なんでわたしを?」

「んー、なぜじゃろうな。しかし、何となく、お主を放っておけなかった、というかの。まあ、捨て猫拾う感覚?」

「わたし猫感覚!?うー!?にゃー!?」

「ははは、冗談じゃよ。」

あー、なんだ冗談か。ビックリした。

とかなんとかあって、わたしは孤門家というところに住み込みで働く事になった。

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「わず、姉………………」

第百七話 『どうでもいい』→←第百五話 『感じたくない感情』



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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他13人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月9日 16時

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