百三十五話 『不意打ち』 ページ39
綾崎side
「ねー、アジト行こうよ王様。僕、鷹ってことで良いんでしょう？」
「……ルール上はな」
懐に忍び込めればこっちのものだ。
槍も退けてもらったし、さあ行こう！……って、そういう予定だった。
予想外とか番狂わせとか、もうそんな次元じゃないと思うんだ。
だって、想像してみてよ。
新しい仲間を作った直後に、頭上から飛行機が落ちてくるんだよ？
でもそんな最新型じゃなくて、ちょっと古めかしい？感じの飛行機。
鷹の王様の方を気にかける余裕なんて無くて、反射的に盾を張った。誰か褒めてよこのファインプレー。
魔力も少し回復していたのが幸いして、ちゃんと二人とも無傷だ。盾は割れちゃったけど。
一体高度どれくらいを飛んでいたのかは知らない。でも、結構な衝撃だった。それを防げた……ってことは。
同じ思想だったり、する？
中に人とか居るのかな、大丈夫かな、いや大丈夫で居てくれなきゃ困るんだけど。
飛行機に乗り込んで、生存確認らしきものをしてみる。
「無事ですかー？」
「……」
返事が無い。屍のようだ……とか言って本当に屍になってると後味悪いから、冗談はこの辺りで。
「誰か居ますかー」
「……ぁ、」
確かに聞こえた、微かな声。
「どこですかー、答えられますかー？」
機体の中はぐっちゃぐちゃで、部品に埋もれてるのかもしれない、と思った。
だから部品を退けようと、触れた瞬間。
「綾崎蓮、下がれ！」
「へっ？」
後ろから王様の声が聞こえて、丁度そっちを向いた時だった。
僕が今まで乗っていた飛行機が
消えたというか、霧散した？
「うわっ」
思いっきり地面に落ちて、尻もちをつく。
飛んでいなくても高低差はあるんだよね……これ。
辺りを見回してみると───ある意味この世界で一番見たくなかった女性を見つけた。
燃えるような赤髪。シンプルで細い金のブレスレット。
「……え？」
思考回路はショートしまくりで、最早動かない。
その赤髪の女性は、ガバリと勢いよく上体を起こして。
「えっと……ヒビキ先輩？」
「あーやーさきっ！久しぶりー！！」
たった今まで寝転んでいたとは思えない声量を出しながら、僕に飛びついてきた。
僕？
その勢いで意識が飛びかけたけど、何か？
第百三十六話 『喜びと疑問』→←百三十四話 『空からの急襲』
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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (
レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
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