百三十四話 『空からの急襲』 ページ38
沢良木side
「あー、やぁーっと他の人見つけた!」
森で楽しそうに戦ってる───彼ら?彼女ら?まあどっちでもいいや、二人組を空から双眼鏡で眺める。
あたしが今何処にいるかって?
ヒントをあげよう。感謝しなよね?
その一、これは継ぐ力。ウィルバー・ライトさんだったかな?伝記とか読んだ事無いからわかんないけどそんな感じの人から継いだらしい。
その二、ここはエンジン音がとーっても主張してる。え?うるさくなんてないない!音って素敵だもん。
その三、あたしは結構序盤で遠くに飛ばされちゃった。空間の歪みかな?自然なんて無くて堕落者しかいなかったから、取り敢えず飛んでみたってワケ。
さぁーて……正解は……。
「ちょい待ち、なーんか下向いてる?あららー、また墜落しちゃうじゃん」
スピード出しすぎたかにゃー?
魔力切れがどーのこーのって。
ま、こっちの世界に来てから数え切れないほど経験したけどね。
「あははっ、ジェットコースター開始!」
エンジン音が止まる。
地面との角度、九十度くらい。
垂直落下、ゴー!
「ひゃああああああ!!!」
鼓膜が破けそうなスピードで一気に地面へ落下。
自分の悲鳴も聞こえなくなるくらい。まるで水の中に居るみたいに音が聞こえない。
ちなみに、落ちてくのがどれくらい早いかっていうと……えーっと、高校の時に習ったよね。自由落下?いや、鉛直投げ下ろし?物理嫌いなんだけど。
ま、すっごく早いってこと。オッケー?
ん?落ちてく方向に何かが見える。
二人組かな。さっきのとは違うけど……あれ?
「あ……や、さき?」
えっ、何で居るの?てか何で目の前に居るの?何であたし飛行機事故起こそうとしてるの!?
あ、さっきの問題の答えは飛行機でした。じゃなくって!
あたしが空中にいる間、最後に見た風景は。
ポカンとしている槍を持った男と───呆然と口を開けている元の世界での後輩だった。
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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
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