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第百十二話『群れと単独』 ページ16

永久side


小刀の消えた先から表れたのは十歳かそれ以下ぐらいの英雄と数匹の獣。


俺の投げた小刀は英雄王に命中したようで、足から血が出ている。
小さな英雄とさっきから話しているのだが、正直こいつは、俺より頭がいい。



「虎のチームを潰しに来たんでしょ?なら__悠君が潰してあげる(*ˊ�ˋ*)♪」


こいつも戦闘狂か。十歳とは思えない殺気に少しひきつる。


「悠? だっけな。覚悟しな」


「···」


返事の代わりと言わんばかりの殺気。もうこいつは戦闘モードだ。なにいっても聞く耳を持たない。
周りの動物たちも同じ。野生の目をしている。

相手は十歳。たぶん動物を操って戦う。つまり接近戦にもってくれば俺が負けることはない筈。
だが動物を操ってくるということは、いつも味方である森が今回は敵ということを意味する。

圧倒的に不利だ。こっちは近距離タイプ向こうは遠距離タイプ。
俺からやつまで、距離がある。

でも···



「自分が有利だって思ってんだろ? そうでもないってこと教えてやるぜ。」


作戦なんかもういらない。ただ突っ込む。それだけだ。
大丈夫。身体能力なら負けちゃいない。タイマンに持ち込めば容易い。


まず様子見。



「喰らえ!」


水の遠距離攻撃。しかしそれは、同じ水の攻撃に打ち消される。


「属性。弱いね?」


こいつ。こんなにあっさりと。


「今のはお遊びだ。行くぜ!」


悠に向かってまっすぐ突っ込む。動物も蹴散らしてやる。


「チぃ」


動物の連続攻撃。思ったより一発が強く、突破口が見つからない。
気がつけば周りは動物だらけ。


今は全て受けきれているが、いずれ限界が来る。


くそ。こうなったらやけくそだ。

第百十三話 『接近戦が苦手?』→←第百十一話 『文通』



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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他13人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月9日 16時

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