第百八話 『風』 ページ12
永久side
今。話が飲み込めないでいる。
盾使いが降参するのは分かった。どうしても分からないのは、
自分の盾を破った奴は殺す？ どういうことだ全く理解できない。
こうなったら最後の手段。もう考えない。
これが一番だろう。というわけで考えるのはやめた。今は新しい仲間が加わったということだけ
把握しておけば充分である。
「さて···とリーダー」
「なんだ」
「こっからよろしく☆」
飛んだのは森のさらに奥。あらかじめ方舟にそこに向かうよう指示しておいた。
今頃向こうはいきなり俺が方舟に変わってびっくりしているところだろう
まだ。虎を潰してないからな。
木から木へ、跳び移りながら人を探す。
風が強くて、足音を聞き取るのは無理。つまり目と感覚が頼りだ。
こんなとき、志士の眼が羨ましい。普通の目よりはるかに広い視界。少し先を見通せる能力。
仲間と自分の能力上げ。
なんで英雄王に選ばれなかったんだろう。力不足か。頭が良くないからか。
英雄と英雄王の違いってなんだろう。志士の眼は英雄王にだけ与えられる。じゃあ
英雄王には共通点があるのかな。あるんだったらそれが今、一番欲しいもの。
風が止む。あれだけうるさかった風が。
これで耳も使える。
視覚。聴覚···
すべての感覚を研ぎ澄ませ、森林を駆ける虎を探す。
カタカタ
足音。近い。
前に進むにつれ、足音は大きくなる。
カタ、カタ、カタ
見えた。馬の足。さっきのあいつみたいだ。
さっきは縛られたからな。お返しといこうか。
足音の方向に小刀を飛ばす。
風を切る音と共に凶器は暗闇の中へと消え。
「ぐあっ」
誰かに当たったようだ。
さあ。今度は俺が潰す番だ。
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ゼロ(プロフ) - その話は一旦おいときましょ、なにかあったらあったで、きっと対応があります(多分) (2016年9月18日 10時) (
レス) id: 59a32107a0 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - ネット依存狼少女さん» プロフィールはあんまり荒らされないんですが、小説に載せた瞬間荒らされるんですよ……(遠い目) (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - あれ、でも私がダメとなると太宰さんや江戸川さんのキャラクターかなりアウトじゃ… (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ネット依存狼少女(プロフ) - うぁあ難しい…荒らしも理由を言って荒らしてくれれば良いのに…。取り敢えずゼロさんの言うように苦情を待ってみます。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: fb9839b891 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 『容姿のイメージは誰々さん』とかなら大丈夫ですが、性格を似せると大惨事になります。 (2016年9月18日 10時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
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