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第九十四話『一難越えてまた一難?』 ページ47

永久side


今。何が起こったのか。


俺は盾使いにトドメを差そうとしたのに、突然生えてきた木に捕まり、その能力の主は吐血して
倒れ、さらにはリーダーまでやって来て···


こんなこと考えても仕方ない。今考えるべきは、俺達を威嚇する半人半馬の英雄。
こいつは俺達に自分を仲間のところまで運べと言っている。


盾使いはお互いなにもしずに平和に終わらせたいようだが、俺の質問の答えによっちゃあ
この半人半馬もここで終わり···かな
俺はぶっきらぼうに、目の前の英雄に尋ねた。


「お前。どこの輩だ?」


「···」


まだ警戒しているのか、答えたらチームに迷惑がかかると考えているのか分からないが、
どうやら答えてくれそうにない。仕方ないな。ここは力ずくで押さえるとしよう。


「おい盾使い。こいつから答えを聞くために手伝え。」


「勝手に決めないでほしいなあ」


「嫌ならいい。黙ってそこでボーッとしてな!」



俺は半人半馬の英雄に飛びかかる。しかし



「ヒヒィーーーーーン」



その声とともに、そいつは背を向けて走った。追いかけたが、半分馬というのはだてじゃなく
その速さにはさすがに追い付けず、結局リーダーと盾使いの場所に戻った。



「くっそ! 虎のやつかも知れねえってのに···」



俺がそう考えた背後で、また別の争いが起ころうとしていた。

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作者名:海月 x他14人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月3日 8時

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