第七十八話 『出迎え』 ページ31
「えーっと、こっち。本当遠いな。」
ぶつぶつぐちぐち言いながら、リーダーとゆうのいる森に向かう。あと少しだよね?
……あちきの運動神経じゃあと八分はかかるけど。
だのなんだの考えつつ足を進めていると、聞き覚えのある吼えが響いた。
「おー!お前らはゆうのとこの狼達ー!ん〜?なんだ?ゆうに言われて迎えに来てくれたのか〜?モフモフモフモフモフモフモフモフ」
ひとしきり狼達をモフってから、狼の案内で森の奥へと進んでいく。そういや帰りどうしよう。まあマップ印刷してきたけど。
「……っと、リーダー、ゆう。あちきが来てやったぞい。」
あちきがそう言った途端、ゆうが飛び付いて来た。
「ゆうー。お前いないとあちき暇で暇で〜。」
「明音様明音様!悠君褒めt……わあ!ちょっ、全部言わせてよー!」
ゆうのいつもの褒めて発言を遮るように撫でくり回す。
「えー、だってゆうかわいいし。」
「…………これ俺どうしたら?」
はっ。しまった。リーダー忘れてた。
「……おい。忘れてたって顔に出てるぞ。」
「イヤダナア、ソンナコトアリマセンヨー。マップ印刷してきたんでアジト帰りましょーよ。」
どう見ても納得してなさげなリーダーとまだ撫で足りなさげなゆうを引きずって歩き出した途端、堕落者の群れが現れた。
「うわー、めんどくさ。この紺衣汚さないでよ?」
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ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» しのっちさん!続編できたそうなので更新してください! (2016年9月11日 13時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» しのっちさん!続編できたそうなので更新してください! (2016年9月9日 20時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 大変長くお待たせしました。続編を製作しました。 (2016年9月9日 16時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 海月さん» 続編を作成してください。 (2016年9月9日 8時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ……お話がいっぱいだったようなので、続編ができるまで待機しておきます…… (2016年9月8日 23時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
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