検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:16,633 hit

第六十七話『お願い』 ページ20

たまたま居た見慣れた陰。
治療した後だと思われる弟さんと怪我した張本人らしい主様。

遠目ながら察してはいたが...

「...!...あらぁ、まぁ、...これは」

必死に治し終えていた彼に声を掛けた。

「弟さん。これを。私は治療の必要ないからね?...リスク返ってくるの怖いから。」

「怪我をしているではないですか。治しますよ」

「あ、いやいや、本当に平気よ。着物だけ〜。これだけ受け取って?」

肩を竦めて、冗談を言うように言った。
本当はリスクを侵してほしくないし、私は崩すのは遠慮なだけだ。

イコールだし。相性悪いのは元から。
体力を使うらしいので、渡したのは私の持っていた携帯食だ。

口に合うかは不明だ。
だけど、彼の能力のリスクはすこしは解ってるつもり。


「主様にもあげる〜。養生してね?...」

「紫ちゃんは平気なの?」

「ん、平気だよ。主様?、自身のことを第一に。」

その瞬間、素直な感情が出てきた。
そのお願いを押し付けよう。二人に対しては。

「あぁ、一つお願い...名前で呼んで欲しいです、忘れないように、なるまででいいから」

すっかり、あやふやになる名前はまだ馴れない。
だからこそ、これだけでいい。

悲しい顔もしていたこと。
気遣うような、優しく、哀しい笑みを浮かべていたこと。

改めて感化されていること。
それを噛み締めていた。

�出来れば戻れたとして。その後も、今からずーっとがいいけど。�

�でも、そんな上手くはいかない�


そんな本心は消えていった。

脚を引きずりながら、忍術を使わずに来たのは内緒である。

《約束、だよ。...お願いにしかなかないけど。》





ーーー
色々ごめんなさい!

紫苑を自由に出してあげてください...

第六十八話 『選択』→←第六十六話 『電脳人探し』



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.2/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:募集企画 , 能力者 , 恋愛 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» しのっちさん!続編できたそうなので更新してください! (2016年9月11日 13時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» しのっちさん!続編できたそうなので更新してください! (2016年9月9日 20時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 大変長くお待たせしました。続編を製作しました。 (2016年9月9日 16時) (レス) id: e483cc4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - 海月さん» 続編を作成してください。 (2016年9月9日 8時) (レス) id: 721485c99d (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ……お話がいっぱいだったようなので、続編ができるまで待機しておきます…… (2016年9月8日 23時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海月 x他14人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月3日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。