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第八十八話『鯱』古明地那楠side ページ38

鯱の皆+αと半ば強引に別れてから、私と明音さんは走り続けていた。


「……で、明音さん。そろそろ何があったのか教えてくれませんか?」


明音さんはしばし言葉を選んでいたようだが、少しして答えてくれた。


「えっとね、……男の子だったよ。」

「……!それって……!」


最高の報告だと一瞬で解った。


「そ!だから走るよ!まあもう走ってるけど!」

「はい!言われずとも!」



自然と足はペースを上げる。やばい、凄い嬉しい。


そんな普段使わない言葉で喜んだのもつかの間、明音さんが思い出したように言った。


「そういえばさ、さっきよしに報告したんだけどさ、従姉妹が行方不明になったから偽世界にいるかも、だって。そうそう、めいじなんで電話出てくれなかったん?」

「ああ、多分『統制者』に携帯の充電切られてたんですよ。というか、そっちの電話は切られてなかったんですね。」

「なるほどー。しかし統制者ってのも謎よね、なんでまた今更戦いを再開させたんやろね……






閃光。








「え!?何!?何!?」


「お、恐らく何かの放った光線でしょうが、明音さん……うしろ……」


明音が後ろを向くと、さっきまで後方にあった山が跡形も無くなっていた。

山 が 無 く な っ て い た 。


「ななななにこれ……!?堕落者!?」

「にしては火力やばすぎませんかね……って、この足音……!」


ズシン。ズシン。遠くからでも聞こえる大きな足音。



バサッ。羽ばたいた。

すると、さっきまで結構遠かったはずの音が、気配が、段々近づいてくる。



「ああもう!!早く帰りたいのに!」


棗達を無視して飛び立った竜型堕落者は、何故か那楠達のもとに飛んできたのだった。

第八十九話『隼』奥津城棗side→←第八十七話『隼』破沼真賀流side



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ジグ(プロフ) - 終わりました (2017年3月18日 17時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
ジグ(プロフ) - 更新します (2017年3月18日 16時) (レス) id: 551194a6cd (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 終わりです (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - 更新いきます (2017年3月18日 16時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
鯉城@メイドラのエルマ赤穂浪士で死亡(プロフ) - 終わりましたー、次の方どうぞ! 本当だ、順位上がってますね笑 (2017年3月18日 16時) (レス) id: 38080604d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 x他8人 | 作者ホームページ:( ˇωˇ )  
作成日時:2017年2月3日 22時

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